深い!デカい!大都市に空いた「リニア中央新幹線の穴」に潜った(写真30枚)

品川駅の近くに、直径40m、深さ80m以上もある巨大な“穴”が出現しています。建設が進むリニア中央新幹線の北品川非常口です。大深度地下を行く全長およそ37kmの「第一首都圏トンネル」掘削拠点にもなる、その“穴の底”へ潜りました。

ここの穴に「マシン」を投入 神奈川まで

 この北品川非常口は、中央新幹線の本線トンネル(第一首都圏トンネル)掘削拠点にもなります。ここからトンネル掘削機(シールドマシン)を地下へ送り、横方向に発進させるのです。北品川非常口から入れたシールドマシンは、第一首都圏トンネルの品川駅と等々力非常口(川崎市中原区)のあいだを掘削するとのこと。現在は、そのシールドマシンの設計をしているといいます。

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「穴」の底で構築中の鉄筋は、横へ掘削する本線トンネルに合わせて弧を描いていた。赤い線が、本線トンネルの下部にあたる(2018年11月28日、恵 知仁撮影)。

 そうしてシールドマシンを使い本線トンネルを掘削したのち、この“巨大な穴”には換気設備や消音設備、避難設備などを整備。線路メンテナンス作業の拠点としても使うそうです。

 なお、中央新幹線は地下の品川駅を出るとそのまま、北品川非常口がある第一首都圏トンネルに入りますが、その長さは36.9km。トンネルが終わる場所は橋本駅(神奈川県相模原市)付近の地下に設けられる「神奈川県駅」です。品川~神奈川県駅間は、一度も地上に出ません。

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本線トンネルと非常口の構造。
北品川非常口の位置。
「穴の底」の様子。

 今後の本線トンネル掘削に向けて、JR東海の吉岡直行担当部長は「工事は順調に進んでいます。固い岩盤、長い距離の掘削といった課題もありますが、また沿線の皆さまには騒音や振動、地下水といったご不安もあるかと思いますが、きちんとご説明し、ご理解いただきながら引き続き進めていきたいと考えております」と話しました。

 ちなみに、日本初の超電導リニアモーターカーを使った営業線である中央新幹線、その北品川非常口が設けられるのは、「日本初の鉄道」である東海道本線と、「最初の新幹線」である東海道新幹線に挟まれた場所です。

【了】

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Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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