「環境のための新たな負担」まもなくスタート! シンガポール発の取り組みが他人事ではない理由 飛行機代また上がるの?
航空券に「環境のための新しい費用」が加わろうとしています。持続可能な航空燃料(SAF)の利用コストを、燃油サーチャージとは別の形で乗客が負担する動きが世界で始まっていますが、いったいどのような影響があるのでしょうか。
航空券に加わる「環境の料金」! 世界で始まった新たな負担の仕組み
航空券を予約する際、代金以外に「燃油サーチャージ」といった項目が並ぶのは、いまやおなじみの光景となりました。しかし、今後はさらに「環境のための新しい料金」が加わるかもしれません。
最新の事例として注目されているのがシンガポールです。シンガポール政府は、2026年4月1日以降に販売される航空券などを対象に「サフ賦課金(SAF Levy)」を導入し、2026年10月1日以降にシンガポールを出発する便から徴収します。
具体的な負担額を日本との路線(エコノミークラス)で見てみると、1人あたり2.8シンガポールドル(1シンガポールドル=120円の為替レートとして336円)がチケット代に上乗せされます。
なお、これはシンガポールを出発する旅客が対象であり、乗り継ぎをするだけの旅客は原則として対象外となります。
そもそも「SAF」とは、トウモロコシなどの植物や使い終わった「天ぷら油(廃食油)」、都市ゴミなどを原料にした環境に優しい燃料のことです。
なぜ、これを使用するのに追加料金が必要かといえば、SAFの製造コストが従来のジェット燃料の3倍から10倍程度という、非常に高い水準にあるからです。
現在はSAFを作る工場が世界的に少なく供給が限られているため、価格が下がりにくい構造になっています。
従来の燃油サーチャージは「原油価格の一時的な変動」に対応するものでしたが、今回の費用は「地球温暖化を防ぐためにあえて高い燃料を使うための追加コスト」という新しい性格を持っています。





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