【懐かしの国鉄写真】屋根の低い旧型国電が走っていた身延線(写真28枚)

かつて飯田線と同様に「旧型国電の宝庫」だった身延線。1両ごとに多種多様な出自を持つ戦前製の電車が使われていたのも飯田線と同じですが、パンタグラフの付いた電動車は飯田線とは異なる外観上の大きな特徴がありました。

路線の環境にあわせて行われた改造

 身延線は山梨県と静岡県を結ぶ、甲府~富士間88.4kmの電化ローカル線です。もともとは富士身延鉄道という私鉄でしたが、のちに国鉄の借入路線となって1941(昭和16)に国有化。1987(昭和62)年の国鉄分割民営化後はJR東海が運営しています。

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身延線を走る戦前製旧型国電の4両編成。1両ごとに出自の異なる電車で編成を組んでいた(1981年4月、楠居利彦撮影)。

 いまはJR東海が運営する路線で、車両もJR東海発足後に導入された313系と373系が中心ですが、1980年代初頭までは戦前製の旧型国電が走っていました。「旧型国電の宝庫」といわれた飯田線とよく似た性格の路線だったといえます。

 ただ、身延線はトンネル断面が小さいという問題がありました。国有化後に導入された旧型国電のうちパンタグラフを搭載した車両は、身延線への転属に際して「低屋根化」を実施。屋根を低くする改造を行い、パンタグラフの作用高さを調整しました。低屋根化は外観を大きく変えるせいか、国電ファンのあいだでの人気はいまひとつでした。

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低屋根部分のアップ。本来の屋根高さより300mm低くなっている(1981年4月、楠居利彦撮影)。

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Writer: 楠居利彦(鉄道ライター)

1946年、東京生まれ。中央線の沿線で育ったので、鉄道は複線で電化され、長編成の電車が頻繁に走るものと認識している。鉄道誌の創刊に関わり、車両データ本の編集を担当した。趣味は鉄道模型製作。

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