【懐かしの国鉄写真】国鉄末期の機関区一般公開 機関車たちの晴れ姿を撮る

国鉄が末期に全国各地で機関区の一般公開を開催。人気の機関車を間近で見ることができるということで、多くの人でにぎわいました。今回は高崎第二機関区と八王子機関区で撮影した写真を見て行きます。

国鉄の増収策の一環で開催

 国鉄末期には各地で機関区の一般公開が行われるようになりました。1985(昭和60)年前後には旧型電機で最後まで残っていたEF58、EF15にも廃車が出はじめ、代わってEF62が東海道・山陽本線系統の荷物列車や臨時客車列車の牽(けん)引に転用されます。

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左からEF62 1、EF63 1、EF64 1001、EF65 501、EF66 1が並んだ高崎第二機関区。時刻は正午過ぎ、北向きなので正面は逆光。EF64 1001のヘッドマークは群馬県の「榛名町」、EF62 1のヘッドマークははっきり確認できない(1985年4月3日、楠居利彦撮影)。

 ブルートレインもダイヤ改正ごとに減便、貨物列車はコンテナ主体の輸送にシフトされ、機関車の出番は少なくなります。そうなるとかえって機関車の人気が高まり、引退を記念した臨時列車の運転や、記念切符の発売などが各地で行われました。

 機関区の一般公開もそうした流れのひとつで、会場で解体部品やオリジナルのオレンジカードを販売すれば臨時収入が得られるし、それによって職員の士気高揚にもつながるという期待もあったのかも知れません。

 私の記録に残っているのは、年代順に浜松機関区、八王子機関区、高崎第二機関区、沼津機関区の4つの機関区です。写真の点数が多いため2回に分け、今回は高崎第二機関区と八王子機関区、次回は沼津機関区と浜松機関区とします。

 八王子機関区以外の一般公開では、自区に配置のない機関車も展示されています。これは全国組織の国鉄だったからこそだといえます。

 高崎第二機関区の公開は1985(昭和60)年4月3日。平日ですが、春休みの時期なのでかなり賑わっていました。

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同じ機関車の並びを斜めから撮影。当時、広角レンズは35mmしか持っていなかったので、右端はこれで精一杯だった(1985年4月3日、楠居利彦撮影)。

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Writer: 楠居利彦(鉄道ライター)

1946年、東京生まれ。中央線の沿線で育ったので、鉄道は複線で電化され、長編成の電車が頻繁に走るものと認識している。鉄道誌の創刊に関わり、車両データ本の編集を担当した。趣味は鉄道模型製作。

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