新しいバスシステム「東京BRT」 そのダイヤグラムを予想してみた

いよいよ開催まで1年半を切った東京五輪。お台場エリアをはじめとする臨海部を主な会場とする東京五輪にあわせ、新しいバスシステム「東京BRT」が登場します。今回は、「東京BRT」について公開されている概要から予想ダイヤを考えます。

「東京BRT」の概要

「東京BRT」の構想は、もともと2011(平成23)年度から中央区が検討をはじめたLRT計画にさかのぼり、2013(平成25)年には「基幹的交通システム導入の基本的考え方」をとりまとめています。

Large 20190420 01

拡大画像

都営バスで運行されている燃料電池バス(2017年5月、鳴海 侑撮影)。

 ここでは臨海部を中心とする人口増加に公共交通インフラが対応仕切れていないところから、基幹的交通システムの導入が必要であるとされました。そして、混雑が課題となっている勝どき駅をはじめとする臨海部の人口増加への早急な対応と、将来のまちづくりを踏まえて柔軟な計画が立案できる交通機関として、BRTの整備が基本的な考え方として示されました。

 このときルートとして有力だったのが、有楽町駅を起点として銀座のみゆき通りと整備中の環状2号線を通り、晴海トリトンスクエアに至る約4.2kmのルートでした。将来的にはLRTへの移行も視野に入れた計画となっており、2012(平成24)年に行われたルート検討の議論ではバスの車庫施設の検討の項目もあり、LRVの収容可能編成数も考慮されていました。

 2014(平成26)年8月には東京都都市整備局から「都心と臨海副都心とを結ぶ公共交通に関する基本方針-BRTを中心とした中規模な交通機関の必要性-」が公表されました。このなかでは従来の晴海・勝どきといったエリアに臨海副都心エリアにおける新しい交通機関の必要性が示され、BRTにより整備するとしていました。

Large 20190420 02

拡大画像

「東京BRT」の運行計画図(画像:東京都)。

 ルートとしては中央区の計画からは変化し、新橋・虎ノ門を起点として、整備中の環状2号線を軸として都心と臨海副都心を結ぶものになりました。さっそく事業協力者が公募され、京成バスと東京都交通局が2014年10月に選定されます。また並行して「都心と臨海副都心とを結ぶBRT協議会」が開かれ、そこで2020年を見据えたサービスおよび自動運転や燃料電池バスの活用を検討し、また統一されたコンセプトでBRTの整備が必要とされました。

 それをうけて2015年4月には「都心と臨海副都心とを結ぶBRTに関する基本計画」がとりまとめられました。この中ではBRTはトータルデザインを行い、燃料電池バスの導入を積極的に行うことが示されました。そして具体的なスケジュールとして2019年度からのBRT運行開始、2020年度以降のBRT本格運行というスケジュールが出されます。

Large 20190420 03

拡大画像

2017年3月に2台が導入された都営バスの燃料電池バス。2018年3月からは量産型が3台導入されている(2018年5月、草町義和撮影)。

残り3562文字

この続きは有料会員登録をすると読むことができます。

2週間無料で登録する

Writer:

1990年、神奈川県生まれ。私鉄沿線で育ち、高校生の時に地方私鉄とまちとの関係性を研究したことをきっかけに全国のまちを訪ね歩いている。現在はまちコトメディア「matinote」をはじめ、複数のwebメディアでまちや交通に関する記事を執筆している。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  2. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  3. 海自潜水艦 アメリカ海軍の“歴戦の揚陸艦”を標的に魚雷発射! 実弾演習で巨大な水柱があがる瞬間を公開
  4. 「断固たる措置を講じる」首都高公式ブチギレ! 「公平性を著しく損なう」非常識ドライバーに“鉄槌”…一体何が?
  5. バス運転士「辞めないで」 東京都が“給与の手当”を10年間補助! 独自の定着支援で「路線廃止」を防ぐ
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開