レオナルドAW09がついに初飛行 エアバス・ベルの牙城に挑むイタリア製多用途ヘリ
イタリアのヘリコプターメーカー、レオナルド・ヘリコプターズは2025年8月13日、量産型「AW09」ヘリコプターの初飛行を完了したと発表しました。
量産型の初飛行が成功
イタリアのヘリコプターメーカー、レオナルド・ヘリコプターズは2025年8月13日、量産型「AW09」ヘリコプターの初飛行を完了したと発表しました。

同機は、スイスのコプター・グループが開発していた「SH09」をベースにしており、2020年に同社がレオナルド・ヘリコプターズに買収されたのを機に、同社の製品ラインに統合され、機体名も「AW09」へと変更されました。
レオナルド・ヘリコプターズは、AW09を最新技術を取り入れた次世代の単発軽量ヘリコプターと位置付けており、カーボンファイバー製の機体構造に加え、フラットフロアを備えた広いキャビンを採用。輸送用、警備用のほか救難ヘリやドクターヘリとしての運用も視野に入れた設計となっています。
さらに、高高度での性能にも優れており、操縦席にはグラスコックピットを採用。同クラスの競合機としては、ベル407やエアバスのH125が市場で優位を占めていますが、AW09がこの牙城を崩せるかが注目されています。
AW09の初飛行に際し、同社は「工業化フェーズは順調に進行しており、地上および飛行に関する認証試験も急ピッチで進められています」とコメントしています。なお、過去の報道によれば、型式証明の取得は2025年後半から2026年内を目指しているとされています。
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