ジョン・レノンと三島由紀夫が泊まった部屋 箱根・富士屋ホテルの部屋 約140年の歴史
ジョン・レノンと三島由紀夫という距離が遠そうな2人が宿泊した部屋がある、箱根の富士屋ホテル。明治11年に創業した、そんな歴史あるホテルでリニューアル工事が終了。「文化財の保護」がひとつのポイントだったったそうです。
1泊18万円の部屋
「この部屋にはジョン・レノン、三島由紀夫が宿泊しました」
そんなだいぶ“距離”が遠そうな2人が、かつて時は違ってもこの同じ部屋で過ごしたという事実を告げる案内の言葉に、ホテルの“歴史”というものを実感しました。
およそ140年前、1878(明治11)年に創業し、建物が登録有形文化財になっている箱根の富士屋ホテル。ふたりが宿泊したのは、その「花御殿」(昭和11年建築)という建物にある「ヘリテージルーム菊」で、落ち着きのある木の雰囲気、格天井や欄間の彫刻が印象的です。定員2名、ルームチャージ(1室あたりの宿泊料金)は18万円(税別)とのこと。
かつてチャップリンやヘレン・ケラーも、このホテル(別部屋)に宿泊したそうです。
この箱根の富士屋ホテルは、改正耐震改修促進法を受けて2018年から休館し、耐震改修、リニューアルなどを行っていましたが、まもなく2020年7月15日(水)、営業をふたたび開始します。
リニューアルのポイントとしては、安心と安全、文化財の保護、快適性の向上があげられ、その外観を維持したまま補強。部屋の家具類も、新しくするのではなく補修したといいます。
ちなみにこの富士屋ホテルの宿泊料金、ルームチャージ4万円(税別)の部屋からあるそうです。
【了】
Writer: 恵 知仁(乗りものライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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