「御堂筋線直通」ホントに実現 「来る」といわれて50年 北大阪急行の延伸なぜいま?
見込まれる「千里中央の渋滞解消」「バスの所要時間短縮」
まず、北大阪急行線の延伸で期待されるのは、クルマと自転車が多い「鉄道空白地帯」の解消でしょう。新しく設置される箕面船場阪大前、箕面萱野の両駅は新御堂筋上に設けられ、この道路の左右に団地が広がっています。周辺の不動産広告も「最寄駅:千里中央駅からバスで〇分」と記載された物件が目立ち、この地域では千里中央駅までの路線バスがメインの交通機関となっています。
現在、これら地域の鉄道利用でネックになるのは、道路やバスが千里中央へ集中しているために起こる渋滞です。これを避けるべく、同駅から離れた場所に降車場を設けるバスも多く、乗り継ぎに時間がかかるケースも目立ちます。また地域を南北に貫く新御堂筋自体もトラックで終日混み合うため、「人は鉄道、トラックは新御堂筋」に住み分ける必要が生じていました。
また自転車の多さも目立ちますが、千里中央はすり鉢のような窪地に位置するため、そこから周辺に広がる住宅地まで坂が多く、自転車利用は距離のわりに体力を奪われます。延伸計画を主導した箕面市は、バスや自転車の利用者が最寄駅までの移動手段を徒歩に切り替えると想定しています。
もうひとつ期待されるのは、「バス路線の整理・所要時間の短縮」です。箕面萱野駅の北側、新御堂筋の終点の先には、北摂山地を貫く全長5623mの「箕面トンネル」があり、山の向こう側には「箕面森町(みのおしんまち)」や、豊能町域の「希望ヶ丘」といったニュータウンが形成されています。現在、これら地域からのバスの多くは千里中央駅に通じています。
箕面萱野駅へ新たにバスターミナルが整備され、渋滞に巻き込まれやすい箕面萱野~千里中央間が鉄道へ振り替えられることで、混雑したまま最長で60分も山道を走るバスの「痛勤」緩和が期待されます。また近郊のバス路線も大幅に整理され、千里中央へのバスの集中も改善が見込まれます。
いつも拝読させていただいています。
今回も興味深く読ませて頂きましたが、「なぜいま」なのか、触れていなかったのが残念でした。
書かれていた課題は確かにそうですが、前から存在していた問題です。
10年前でなく、10年後でもなく、なぜ今だったのか…
政治力とか、地元の機運とかいろいろあったんでしょうけど、そのあたりはこのサイトの範疇外でしょうか。
うーん、大阪での「通勤事情」をよく知らないで書かれているように思います?
そもそも、阪急梅田駅と、メトロの梅田駅を、同一視?し、乗り換えの手間、かかる時間を無視しているに等しい。これがまずおかしい。
大抵の人は、乗り換えに手間をかける位なら、直で行ける方を選ぶでしょう。定期券を買うなら尚更です。
萱野周辺は、バスルートはあるものの、昔からの住宅街で、箕面駅迄はかなり離合の難しい狭隘路線となっており、定時性の確保が課題です。
阪急に関しては、これも古い計画ながら、千里線を延伸し、北千里駅から箕面駅を結び、変わった形での「環状」運転が計画されていた事があります。
今になると、この遠大な?計画を実行に移していれば、もっと便利になっていた事でしょう。
記事をお書きになるなら、 もっと地元民の意見、通勤事情ってものを調査してから、作文…もとい、記事をお書きになって下さいね。