梅田と直結「阪急大阪空港線」実現の可能性は? 整備効果や採算だけじゃない課題

古くから大阪の空の玄関口である伊丹空港。いまはモノレールが乗り入れているものの、大阪の中心部と伊丹空港を直接結ぶ鉄道はありません。阪急がアクセス鉄道の整備を提案していますが、採算性のほかにも課題があります。

乗り換え不要、時間も短縮

 関西には、大阪府と兵庫県の府県境に建設された大阪国際空港(伊丹空港)、そして大阪湾を埋め立てて建設された関西国際空港(関西空港)と神戸空港などがあります。これらは鉄道が乗り入れていて、アクセスは比較的便利といえます。

Large 190624 oskapr 01

拡大画像

大阪空港線の分岐駅にすることが考えられている阪急宝塚本線の曽根駅(2017年2月、草町義和撮影)。

 しかし、伊丹空港は大阪の郊外を走る大阪モノレール線が乗り入れているものの、梅田など大阪の中心部に直通する鉄道はありません。鉄道で梅田から伊丹空港に向かう場合、阪急宝塚本線と大阪モノレール線を乗り継ぐ必要があります。そこで現在考えられているのが、「大阪空港線」の構想です。

 大阪空港線は、阪急電鉄が提案している全長約4kmの新線構想。詳細なルートはまだ固まっていませんが、阪急宝塚本線の曽根駅(大阪府豊中市)で分岐し、伊丹空港に乗り入れることが考えられています。2017年9月、阪急阪神ホールディングスの角和夫会長が記者会見で「いまは構想段階だが、実現に向けて努力していきたい」と話し、実現に向けて強い意欲を示したといいます(2017年9月12日付け読売新聞大阪朝刊)。

 梅田~伊丹空港間は、所要時間(平日昼間、乗り換え時間を含む)が鉄道利用の阪急宝塚本線~大阪モノレール線で約30分。リムジンバス(約40分)より短く、運賃もリムジンバスより220円安い420円です。しかし、途中で乗り換える必要があるため、特に大きな荷物を持って移動するなら乗り換えのないリムジンバスのほうが楽に移動できます。

 大阪空港線が整備されると、梅田から伊丹空港まで直通列車が運転されるようになり、リムジンバスと同様に乗り換えが不要に。その一方で所要時間は約6分短縮され、鉄道を使ったアクセスが一段と便利になりそうです。

この記事の画像をもっと見る(4枚)

画像ギャラリー

  • Thumbnail 190624 oskapr 04
  • Thumbnail 190624 oskapr 01
  • Thumbnail 190624 oskapr 02
  • Thumbnail 190624 oskapr 03

最新記事

コメント

4件のコメント

  1. >伊丹空港の廃止論は尻すぼみになり
    いやいや、リニア開業と同時に廃止予定です。

  2. なにわ筋線~十三~新大阪が開業しているのが前提として…
    十三~大阪空港は三線軌条にする。
    阪急梅田~大阪空港と南海orJR~なにわ筋線~大阪空港の直通運転系統を設定する。
    これくらいしないと値打ちが無い。

  3. 阪急なんて観測気球ばっかりなんだから本気で作る気があるわけがない。
    大阪府や大阪市が金を出してくれる前提の、人任せの無計画な話

  4. この計画は頓挫するだろう。必要性がないから。昭和30年代くらいに、豊中から分岐させて空港線をつくる決断をするべきだったが、阪急は踏み切らなかった。伊丹線と空港線(幻)をつなぐくらいしてもよかったのだ。

    いまとなっては、バス便が充分便利だし、モノレールまでできてしまった。いまさら空港線をつくられても、宝塚線、能勢電鉄線の利用者が迷惑するだけ。

    本件とは関係ないが、山陽新幹線に大阪空港駅をつくるべきだった。日本では各交通機関の連携が考えられていないので、こうした発想は生まれないのだろうか。