「さよなら、銀つば」失敗できない撮影を村上悠太がキヤノンEOS R5 Mark IIで記録! 山形新幹線E3系“最後の秋の輝き”を写し止める〈PR〉
キヤノンEOS R5 Mark IIを手に、鉄道写真家の村上悠太さんが、引退迫る山形新幹線のE3系を追いました。進化したAF、秒間30コマの高速連写が切り取った車両の息吹、最新カメラがもたらす撮影体験と、旅の記録を詳細にリポートします。
E3系撮影の合間にぜひどうぞ! 沿線おすすめスポット
さて、ひたすらに撮影を楽しむのも良いですが、せっかく山形に来たのであればぜひ立ち寄っていただきたい僕のおすすめスポットをご紹介します。
まず、今やお肉系駅弁では代表的な存在になった、新杵屋の「牛肉どまん中」。

こちらの本社工場直売店が米沢駅前にあり、そこで作られた「牛肉どまん中」を購入できます。実は「牛肉どまん中」は山形新幹線開業に合わせて開発された駅弁でもあるのです。

食べもの飲み物以外にも、アクセス抜群で気軽に入れる温泉とサウナもあります。

ほっと一息つける場所を知っておくと、気が張り詰める撮影の合間に、ほどよい気分転換となることでしょう。
インナーズームの堅牢(けんろう)性も魅力 RF70-200mm F2.8 L IS USM Z
今回の撮影でも随所で使用しているRF70-200mm F2.8 L IS USM Z。
鉄道写真でも使いやすい焦点距離をカバーし、ズーム全域でF2.8の開放F値を誇ることから、持っておきたいレンズのひとつです。
RFレンズシリーズには、同様のスペックを持つRF70-200mm F2.8 L IS USMもあります。

どちらも高品位なLレンズとして、高い解像感やボケ味、手ぶれ補正機能を備えている点は共通です。しかし、RF70-200mm F2.8 L IS USM Zは、ズームしても全長が変わらないインナーズームを採用しているのが大きな特長です。そのため、屋外での使用が多い鉄道写真では、その堅牢(けんろう)性が特に魅力となります。

また、ズーム全域で焦点距離を延長できるエクステンダーを使用できるので、極力荷物を軽量化したい列車移動の撮影旅などでは超望遠レンズの代わりにエクステンダーを活用するなど、さまざまな活用シーンがあるのも注目ポイントです。
200mmでは背景に道路が入ってしまったため、EXTENDER RF1.4xを使用して「つばさ」の背景が黄金色になるようにギリギリまでクローズアップして撮影しました。

広角・ローアングルで空の広がりを強調! ハーフNDフィルターの活用術!
今回のラストカットとなったのがこちらの1枚です。

今回は秋雨前線のおかげで曇天から強雨、思いがけない晴れ間と、空模様が慌ただしいなかでの撮影が続きましたが、最後には山形の優しい風景に見送られました。
夕焼け雲が美しかったので逆光側で撮影しましたが、なんとこの時やってきたのはシルバーカラー! そこで車両が極端に暗くならないように、空との明暗比を調整するためにハーフNDフィルターを使用しています。

EOS R5 Mark IIは、夕日に照らされた乗客たちのシルエットも精細に写し止めてくれました。
まもなく終焉(しゅうえん)を迎えるE3系「つばさ」。そのひとときを、すてきな写真に残すことができました。
Writer: 村上悠太(鉄道写真家)
1987年生まれでJRと同い年、鉄道発祥の地新橋生まれの鉄道写真家。車両はもちろん、鉄道に関わる様々な世界にレンズを向ける。元々乗り鉄なので、車でロケに出かけても時間ができれば車をおいてカメラといっしょに列車旅を楽しんでいる。日本鉄道写真作家協会会員、キヤノンEOS学園講師。