船の天国~♪ 沖縄・那覇港で大小さまざま撮影三昧 EOS R5&新レンズで高速艇から狙ってみた〈PR〉
「ジンベエザメ」が特徴 沖縄屈指の快速船
選んだのは、那覇港の泊ふ頭を発着する第一マリンサービスの高速船「タクマ3」。船体に大きなジンベエザメのイラストを描いているのが特徴で、そこから「ジンベエ・マリン」という愛称でも呼ばれています。
「ジンベエ・マリン」最大の特徴は、その快速性。巡航速度30ノット(約56km/h)を発揮するため、泊ふ頭(那覇)と沖縄本島北部にある渡久地港(本部町)とを75分で結びます。両者のあいだは直線距離で約60km、クルマやバスを利用した場合は迂回するため80km以上あります。
「ジンベエ・マリン」の第1便は那覇9時30分発、本部10時45分着。これに間に合うよう朝方泊ふ頭へ行ってみると、県内各地の離島に向かう各種フェリーがあわただしく出港準備を行っている最中でした。
泊ふ頭はコの字形をしており、すべての岸壁に大小さまざまな船が泊まっています。それらがクレーンやフォークリフトなどで次々と貨物を積み込んでいく様は、乗りもの好きとして見ていて楽しいものでした。
お目当ての「ジンベエ・マリン」に乗り込み、いざ出発。とはいえ、この船は沖縄本島の南北を結んでいるため、外洋に出ることはなく、終始陸地を横目に見ながらの航海です。しかしながら、すれ違う船もバラエティ豊かで、漁船やクルーザー、クレーン船、さらにはパラセイリングを楽しむ観光客まで。これらを撮影していたら、あっという間に渡久地港に到着しました。
30ノット(約56km/h)で洋上を疾走する「ジンベエ・マリン」から行き交う船や景色を撮っていて実感したのが、手ブレ補正のスゴさです。船は横揺れ(ローリング)だけでなく前後の揺れ(ピッチング)、上下の揺れ(ヒービング)、さらには左右に振れるように揺れる動き(ヨーイング)まであり、これらが不規則かつ複合的に発生するため、船上から写真を撮るのは、なかなか難しいもの。特に望遠レンズの場合は、手先のちょっとした動きでも画角が大きく変わるため、遠方の被写体をブレなく思い描いたように撮影するのは難儀します。
しかし、キヤノンの「EOS R5」は最高8.0段の手ブレ補正を備えています。しかも純正レンズである「RF100-400mm F5.6-8 IS USM」であれば、その強力な手ブレ補正の効果を最大限発揮できるため、狙った画をキレイに切り取ることができました。
渡久地港は、那覇・泊ふ頭とは打って変わってのどかな雰囲気です。大型船などはなく、漁船が数多く停泊する港であることから、那覇港とは趣が大きく異なります。
ちなみに、ここ渡久地港には沖縄本島で唯一となった鰹節工場があります。今回は船旅を満喫するために訪問することなく終わりましたが、機会があったら是非行ってみたくなりました。
なお、今回利用した「ジンベエ・マリン」はサイクルスタンドも6台分用意されており、自転車とともに乗船することもできます。そのため、自慢の“愛車”や電動アシスト自転車などを持ち込んで、本島北部のツーリングやサイクリングなどに活用すると面白いかもしれません。
●さらに詳しいキヤノン「RF100-400mm F5.6-8 IS USM」の情報はこちら
※各写真は掲載にあたって、8192px×5464px(約4500万画素)で撮影したものを、2400px×1600pxに縮小しています。また一部写真はトリミング加工も施しています。
【了】
Writer: 柘植優介(乗りものライター)
子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。