キヤノンの超豪華な“部活”、「日本一飛行機に近い空港デッキ」で体験 天候最悪で「飛行機モード」搭載カメラどう機能?〈PR〉
キヤノンが実施している「部活」を取材しました。今回は同社最新カメラ「EOS R6 Mark II」を参加者全員に貸し出し、航空写真家のチャーリィ古庄さんを講師に迎えた飛行機の撮影会です。生憎の天候の下、カメラがその真価を発揮しました。
キヤノン 「EOS R6 Mark II」を貸し出し!
キヤノンマーケティングジャパンが2023年1月に、福岡空港で「部活」というイベントを開催しました。2022年12月に発売した同社の最新フルサイズミラーレスカメラ「EOS R6 Mark II」を参加者全員に貸し出し、講師に日本で指折りの航空写真家、チャーリィ古庄さんを迎え、同空港のデッキで撮影会を実施するというものです。今回、この豪華な「部活」の様子を取材することができました。
キヤノンの会員制フォトコミュニティ「キヤノンフォトサークル」では2015年より、「部活」を展開しています。「風景部」や「鉄道部」、そして「飛行機部」など8ジャンルで構成され、各部で上述のような撮影会などの開催をはじめとする、同じ被写体を撮影するキヤノンユーザーが気軽に参加できる活動を展開しているそうです。
「『部活』という言葉には、私達が運営する『EOS学園』(プロの講師陣が効率的な上達法をレクチャーする講座)とは別に、『同じ趣味を持つ仲間たちと一緒に撮影を楽しみ、ワイワイやる』という思いが込められています。『EOS学園』では座学もありますが、『部活』は実践がメインで、初めて会った参加者の方同士がそこで言葉を交わし、同じ被写体を撮る仲間ができるなど、コミュニティを作るという側面もあります」キヤノンマーケティングジャパンの担当者はこのように話します。
撮影の舞台「福岡空港展望デッキ」どんなところ?
今回行われた福岡空港の撮影会は、「キヤノンフォトサークル」における「飛行機部」の活動の一環で、2020年8月にオープンした同空港国内線ターミナルの新展望デッキにて実施されました。
福岡空港は滑走路1本あたりの発着数が国内最多を記録するほど、旅客機が多く行き交う場所です。また会場となった展望デッキは、とくに3階の中央部分が駐機場側に突き出ていることから、ターミナル前を横切って地上走行する飛行機を間近に見られることでも知られます。その近さは同空港を運営する福岡国際空港が「日本一飛行機に近い展望デッキ」と謳っているほどで、他空港と比べて、デッキから気軽に大迫力の写真を撮影しやすい環境といえるでしょう。
参加者はここで「EOS R6 Mark II」を用いて、チャーリィ古庄さんの生指導のもと、航空写真の撮影にトライします。この「EOS R6 Mark II」、飛行機を撮影するのにはまさにピッタリの性能が揃ったカメラということができます。
超飛行機向け!? 「EOS R6 Mark II」の凄い性能「乗り物優先モード」
今回の「部活」の目玉である「EOS R6 Mark II」の特徴のひとつが、飛行機を検出することができるように進化したAF(オートフォーカス)システムです。
「EOS R6 Mark II」には、「EOS」シリーズとしては初めて、「乗り物優先モード」に飛行機専用のトラッキング(追尾)モードが実装されました。これにより「EOS R6 Mark II」が自動的に飛行機のコックピット部分、つまり機首部分を検知し、画面全域でトラッキングして、自動でピントを合わせてくれます。
ちなみに、取材初日(夕方~夜)の天候は曇りで、かつ視程(空気の澄み具合)も低く、シチュエーション的には、お世辞にも“良い”とは言えないものでした。
「曇りの日で、つまりコントラストが低い状況でも、機体をこれだけ追従できるということをぜひテストしていただきたいですね」
そう話すのは講師のチャーリィ古庄さんです。チャーリィさんが話す通り、この環境下でも「飛行機」トラッキングの性能を垣間見ることができました。
超悪条件下での「飛行機検出性能」、やるなコイツ…!
悪天のこの日、たとえば夕刻には、グレーの塗装を特徴とするLCC(低コスト航空会社)のジェットスター・ジャパン機が駐機場内で動いていました。このケースでは、駐機場の路面も、空も、そして機体も「全面灰色」といった状況で、正直、撮影環境としては“最悪の一歩手前”です。
そのようななかでも「EOS R6 Mark II」は、ジェットスター機の機首に張り付くようにトラッキングしており、まさに、同モデルの「飛行機」トラッキングの性能の高さを感じられる瞬間でした。これだけ悪い状況でもバッチリ追従しているわけですから、好天の昼間であれば、より凄い性能の発揮が期待されることでしょう。
ちなみに、AFスピードは0.03秒。その利点を、チャーリィ古庄さんは次のように話します。
「コクピットにピントが合って、そのあとは機体を着陸まで追いかけます。たとえば24mm―240mmの高倍率ズームを使用し、広角(24mm側)で風景を入れた写真を撮影してすぐに、望遠側(240mm側)で撮影するとします。この際AFスピードが遅いとすぐにピントが合わないのですが、『EOS R6 Mark II』は高倍率ズームでも”間に合う”カメラだと思います」
また、これだけ追従してくれるとなると、夜間でシャッタースピードを下げ、機体だけにピントをあわせ、まわりの風景を流すように撮影する“流し撮り”でも、この性能が功を奏しそうです。
試しに、「EOS R6 Mark II」でかなりシャッタースピードを下げてみたところ、他機よりだいぶラクにピントが合い、“流し撮り”がしやすい印象でした。しかしこのモデルの本領は、シャッタースピードを上げたときにある――といえるかもしれません。
「部活の講師」チャーリィ古庄さんが話す「EOS R6 Mark II」の強み
「EOS R6 Mark II」は、高画質・高感度を強みに掲げています。カメラの感度(ISO感度)が高ければ高いほど、夜間や曇天といった悪条件でもシャッタースピードを上げることができ、より鮮明な写真を撮影できる可能性が高まります。
ただ従来、このふたつの要素は“相容れないモノ”とされてきました。高感度での撮影時には、ざらつきやノイズが出やすくなり、感度を下げると解像感が向上する、といったイメージです。
そのようななか、「EOS R6 Mark II」は常用ISO感度「102400」を掲げています。多くのカメラでこの感度ともなるとザラザラでほぼ使えないほどになりますが、このモデルは、その“例外”にあたりそうです。
「たとえば広島空港の展望デッキは、夜の滑走路が真っ暗で、とても肉眼では見えません。そうした状況でも、ミラーレスゆえファインダーに飛行機を捉えることができ、しっかり離陸を捉えて、ノイズもプリントをすれば消えます。露出をドンピシャで、後処理が必要ない状態で撮ってもらえれば、胴体後方の機体番号もしっかり捉えられるんです。『迷ったら感度を上げられる』、そんなカメラです」(チャーリィ古庄さん)。
「EOS R6 Mark II」を触った”部員”の感想は?
部員こと参加者の方に、この「EOS R6 Mark II」の性能についての感想を聞いてみました。
「撮影モードを『飛行機』に設定しておけば、雲に隠れるまで、最後までずっと追いかけてくれました。高感度の撮影も、以前のモデルの『EOS R6』と比べると、かなり使えるのかなといった印象を受けました。また、私は『EOS R5』を保有しているのですが、それにも劣らない、むしろザラつき感は『EOS R6 Mark II』のほうが少ないのかな、といった印象を受けました」
そう話すみうみうさんは、「キヤノンフォトサークル」に10年以上在籍し、普段は滝などの自然の風景の撮影をメインとしていて、飛行機の撮影は初めてといいます。今回は、かねてから乗りもの好きだったことと、撮影スキル向上のために参加したそうです。
キヤノンの「部活」では、こういった新カメラの体験を、そのジャンルで著名なプロの写真家と楽しみながら体験できるというのもポイントのひとつなのかもしれません。
「私はお客さんからお金をいただいて撮影をしているプロカメラマンですので、信用できないカメラは使えません。『EOS R6 Mark II』はその意味でも信頼できる機能を持ったカメラで、実際に私も現場で使っています」(チャーリィ古庄さん)。
このように、プロからも信頼を寄せられる「EOS R6 Mark II」は、そのコストパフォーマンスの高さもひとつの魅力といえるでしょう。同モデルはオープン価格となっているものの、キヤノンオンラインショップの販売予定価格は、ボディ単体で39万6000円(税込)となっています。
チャーリィさんによると「EOS R6 Mark II」は、約80万円する「EOS R3」と細かい部分で差はあるものの、ほぼ同じ性能を備えたようなカメラとのことで、「ツカミとしてはぶっちゃけ、オトクだと思います、これでいいじゃん! といった感じですね」と、かなり高評価のようでした。
●キヤノンフォトサークルとは?
●いろんな「部活」の紹介はこちら
【了】
Writer: 松 稔生(航空ライター)
国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。