〈PR〉いまさら人には聞けない? 鉄道模型の奥深い世界 (1)Nゲージとは?~その魅力~
鉄道模型を選ぶときの基本中の基本である「ゲージ」について解説。そしてさらに、主力ともいえる「Nゲージ」についての魅力を探ります。
「ゲージ」について知ろう
こんにちは、皆さん。マーケットエンタープライズでリユース品売買・活用の啓蒙を行っている「リユースエバンジェリスト」の高野です。私の会社は、リユース品の売買をネット専門で行う事業をやっています。これまで、およそ150万人の方々からサービスを利用いただいていますが、そのぶん、買取・販売した商品も膨大な量です。
私は、日々弊社の物流センターにやってくる商品のなかで、特に嗜好性の高いもの、つまりある一定数のファンがいるジャンルの商品が、いろんな理由で高額取引される世界を見てきました。一般の人からは「なぜ、これに価値が?」という物でも、さまざまな理由から付加価値が付いていきます。モノに価値が付いて値段が付くのは、貨幣経済の基本であり、同時に人間の行動心理の核ともいえ、その観点から見てもとても面白いのです。
そこで、今回から6回にわたって、いわゆる熱狂的なファンの方々がいらっしゃるジャンルの売買の世界の面白さについて、分かりやすく説明していきたいと思います。「乗りものニュース」さんですので題材は「鉄道模型」です。題して「いまさら人には聞けない? 鉄道模型の奥深い世界」。どうぞお付き合いください。
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現在、鉄道模型の主力はほぼ「Nゲージ」です。市場シェアとしては85%くらいを握っています。昔はNゲージではなくHOゲージが主流。理由としては単純に小さいものを作る技術が困難だったことによります。しかし、真鍮(しんちゅう)製のHOゲージだと手作りの高級品の場合があり、また、サイズも大きいため一般の家庭事情に合いにくかったのですが、プラスチック成型技術が進んでくるにつれ、扱いやすいNゲージへと徐々に移行してきました。
専門用語が早速出て来ましたね。読者の方は「ゲージ? 何それ?」という方もいらっしゃると思います。でも、実はこの「ゲージ」が鉄道模型では非常に重要なポイントになるのです。今回は、鉄道模型のおける基本中の基本、「ゲージ」についてまず知っていただきたいと思います。
プラモデル同様、鉄道模型にも縮尺(スケール)が存在します。1/43や1/100というものです。しかし、縮尺を合わせてしまうと同じレールで走れない模型車両が出てきてしまいます。どういうことか。その一番の例が日本の新幹線と在来線です。実は新幹線の車両は、高速運転を安定化させるなどのために在来線の車両より車輪の幅(線路の間隔)が大きく造られています。
この差を維持したまま縮尺を小さくすると複数の幅の線路を用意しなくてはなりません。集めて飾るだけなら良いのですが、そこは鉄道模型。せっかくなら走らせたいですよね。
そこで、問題が起きないようにしているのが「ゲージ」という定型規格になります。
日本でNo.1シェアを誇るのが「Nゲージ」です。レールの間隔が9mmであるところから「ナインゲージ」で、「Nゲージ」となりました。縮尺でいうとだいたい1/150です。この規格は世界的にも有名であるため、外国の輸入品でも、ゲージが合えば基本的に走らせることが可能です(縮尺には各国異なります)。
走らせるには電源兼コントローラーと線路、そして車両が必要で、これはすぐにそろえることができるため、非常に簡単に始められます。よほど複雑なレイアウト(線路の組み合わせ)を作らない限りは、レールをつないですぐ走行を楽しめます。
冒頭に戻りますが、Nゲージが市民権を得た背景は、やはり小ささとそれに見合った「緻密な作り」になります。
模型というくらいですから、少し前であれば(自分で組み立てる)「キット」品が相当数ありましたが、今はほとんどが完成品。しかも昔であれば中央線はオレンジ、山手線はウグイス色に塗り分けてあれば一応形となっていましたが、現在走っている鉄道車両はデザイン性の高いものばかりです。個人で模型を完璧に作るには手間暇をかける時間が尋常ではありません。
それを可能にしたのがCADやレーザープリントといった最新技術です。小さいのに本当にびっくりする精密さや再現性を実現しているのです。20年以上前のメーカー製品を改めて見ると、率直にいうと、「雰囲気は出ているけど物足りない」といった感じがします。しかし今は、当時よりもモーターは大幅に改善され快適に走行し、ライトもちゃんとヘッドライトとテールライトがLEDで使い分けられ、パンタグラフも当たり前ですが上下し、カプラー(連結器)も実車に限りなく近付けて……。リアルに近く、これだけのディテールにこだわった完成度の商品を出してくる鉄道模型メーカーには頭が下がるばかりです。
初心者が鉄道模型の世界に踏み入れるには
それだけの技術が積み込まれたNゲージの模型は、鉄道模型国内シェアNo.1なのもうなずけます。とはいえ、そこまでの技術が盛り込まれているため、商品価格も決して安いとは言えなくなりました。新幹線をフル編成で走らせようと思ったら、車両をそろえ、それなりのレールを敷かないとならなくなるため、数万円は必要になります。おお、敷居が高い!
しかし、そこはメーカー。ちゃんと考えています。いきなり上級者のようなことをしなくても簡単に楽しめるセットがNゲージの主要ブランドであるKATOとTOMIXから発売されているのです。これがあれば1万円前後で最低限のものがそろい、Nゲージの世界に簡単に触れることができます。また、弊社のような事業者が販売しているリユース品を試してみるのもいいかもしれません。収集を目的としている方が多いので、非常に状態の良いリユース品が出回っているのも鉄道模型ならではですね。
いかがでしたか。今回は、「ゲージ」について説明しました。鉄道好きだけどまだ模型に手を出していない、そんな方がいらしたらぜひこの連載をきっかけに手に取っていただきたいです。また、昔やっていたけど今はやっていないという方は鉄道模型の進化と技術の進歩の凄まじさに間違いなく感動をしてもらえると思います。
長い歴史があるがゆえに、その積み重ねられた技術とこだわりはしっかりとその造形に見事ににじみ出ている――これが鉄道模型の魅力であり面白さです。
次回から、より多くの夢が詰め込まれているこの「鉄道模型」の面白さについて、さまざまなポイントから解説していきたいと思います。
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【了】