世界初「機内テレビ」はANA機!? いまや一般的「機内モニター」 搭載までの歴史を聞く
ANAに聞く「機内テレビ」から「4K個人モニター」までの歴史とは
ANA広報部によると、1978(昭和53)年に「トライスター」ことロッキードL1011型機で、プロジェクターを使った機内エンターテインメントの放映サービス「スカイサービス」が開始されたとのこと。
個人用モニターが初めて搭載されたのは、1991(平成3)年のことで、ANA国際線で現在の「ビジネスクラス」に相当する「CLUB ANA」で装備されたそう。その後、国際線のエコノミークラスにも2002(平成14)年から個人モニターが導入され、2017(平成29)年には、エアバスA321neo型機に国内線用の機材としては初めて全席に個人モニターが搭載されたとのことです。
2020年9月時点のANAでは、国際線用のボーイング777-300ERのうち7機が4K対応のモニターが備わる最新上位クラス「The Suite」「The Room」仕様であるほか、国内線用の主力機のひとつ、ボーイング777-200のうち4機が、全席に個人モニター搭載の内装となるなど、年を追うごとに座席に搭載されるエンターテインメントシステムの充実度アップが図られているようです。
なお、全クラスで個人モニターを世界初導入したのは、イギリスのヴァージンアトランティック航空とされています。また、国内航空会社の国内線用の機材で全席モニターを装備したのは、かつてのJAS(日本エアシステム、2004年にJALと合併)の、「レインボーセブン」ことボーイング777型機で、その導入は1997(平成9)年のことでした。
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モニターも飲み物?も要らないから安くしろ…そんな貴方にLCC…
ここはひとつ比較の意味を込めて、敢えて個人モニタを搭載しないスカイマークの機内写真(もちろん座席の背面が移る方向の)を1枚付け加えると面白い記事になったと思います。