【空から撮った鉄道】羽田空港に近接した工業地帯の貨物駅 高度はよくても撮影時間はごくわずか

川崎貨物駅は川崎市の京浜工業地帯にあります。1964年に誕生し、羽田空港を挟んだ北側にある東京貨物ターミナル駅とともに、首都と各方面を結ぶ物流の要として活躍しています。川崎貨物駅は羽田空港に近接しており、空撮する時は少々調整が必要でした。

この記事の目次

・東京貨物ターミナル駅に比べるとまだ川崎貨物駅は空撮しやすい
・高度はよくても短時間に指定される
・仕分け線から線路が左右に分かれる
【画像枚数】全14枚

東京貨物ターミナル駅に比べるとまだ川崎貨物駅は空撮しやすい

 私がいままで空撮してきた貨物駅のなかで、ダントツに困難だったのは東京貨物ターミナル駅です。理由は羽田空港のA・C滑走路北側延長線上にあって、多数の離着陸機があるために、日中の低空での飛行が困難だからです。同じ羽田空港に近接する川崎貨物駅は、東京貨物ターミナル駅に比較すると、まだ飛行しやすかったです。

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川崎貨物駅の上り線を緑色のコンテナ貨物列車が通過する。この列車はEF210形けん引の「福山レールエクスプレス」で、2015年3月30日から運行を開始している。いっぽう下りの荷役線では同じくEF210形がけん引するコンテナ列車が待機し、フォークリフトがコンテナを積載中。その上に見えるのがJR貨物新鶴見機関区川崎派出(2015年6月10日、吉永陽一撮影)。

 川崎貨物駅はB滑走路西側延長線上にあり、管制圏内での写真撮影飛行として申請していても、当日の状況によっては管制圏外上空で待たされます。国際空港がほぼ隣なので、確実に飛行できるかは現場判断となるのです。川崎貨物駅へは、調布飛行場から南東へ飛びます。飛行時間はわずかですが、管制圏内で実際に撮影が許可されるか、それは何分間なのかパイロットと管制官がやり取りしているため、武蔵小杉辺りの上空で旋回しながら待機します。やがて飛行許可が下りました。

高度はよくても短時間に指定される

 このときは、事前に申請した高度でOKでした。場所や時間帯によっては「この高度ではないとダメ」と言われることもあり、必ずしもイメージしていた高度で飛行できません。今回は、高度はOKだったものの、撮影時間は短く指定されました。うろ覚えですが、10分間もなかったような。何分間以内に撮影を終えてほしいと言われたら、眼下に撮りたい列車が近づいてあと少しで撮れる状況でも諦めます。過去に何度も諦めてきました。幸い今回の川崎貨物駅の場合は、貨物駅の雰囲気を撮影するだけだから、決められた時間内で事足りました。撮影現場が空港に近接していると、撮影そのもの以外のことでいろいろと大変です。

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JR貨物新鶴見機関区川崎派出にたたずむDE10形。手前のJR貨物更新色のDE10形はボンネット部の扉を開けてエンジンの点検をしているようだ(2015年6月10日、吉永陽一撮影)。

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Writer: 吉永陽一(写真作家)

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。

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