スジの進化が楽しみな特急「36ぷらす3」 宮崎空港から別府まで乗ってみて
JR九州が運行を開始した特急「36ぷらす3」。実際と同様に運行されたその報道向け試乗会列車に、宮崎空港駅から別府駅まで乗車取材しました。喉につかえた小骨が取れましたが、スジは今後、進化が楽しみにされるところです。
この記事の目次
・「全便欠航」です
・痛しかゆし 宮崎らしい天気に出会えるも
・それは「行った」と言えるのか?
・夜行急行「日南」から見た景色
・聞き慣れない&入力し慣れない文字列 しかし!
・宮脇俊三『時刻表2万キロ』の一節
・あとからスジを引いた特急「36ぷらす3」
・何時の飛行機で帰るんですか?
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「全便欠航」です
航空会社から、明日の羽田発宮崎行きの便は全便欠航するという連絡がありました。これから台風が宮崎へ接近するためだそうで、さあ、どうしたものか。
2020年10月10日(土)、宮崎空港駅から別府駅まで、JR九州は新しいD&S列車(観光列車)である特急「36ぷらす3」の、実際の運行と基本的に同様の形、ダイヤによる報道向け試乗会を実施。その取材のため予約した、宮崎空港行きの便だったのですが……。
結果からいうと、通常運航だった羽田発鹿児島行きの便に変更して、鹿児島空港から宮崎市内入りです。幸い、この台風による特に大きな被害もなく、無事に10日(土)の午前、宮崎空港駅にいることができました。欠航分は全額返金されたとはいえ、鹿児島経由宮崎行きになり、経費が増えてしまったということはありましたけれども。
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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。