Wi-Fiコンセント付き「昼寝特急」に乗ってみた JR西日本は何を狙う?

この「銀河」をきっかけに目指すこと

 もっとも、需要があっても商業的に成り立つかどうかは別の話で、「銀河」も単体で現れたわけではありません。JR西日本が沿線地域との結びつきを強化し、西日本エリアを活性化する取り組みのひとつとして登場しました。

 今回の、日中を走る「銀河」山陽コース車中では、岡山県や広島県の特産品販売、山口県周南市の地酒販売などを実施。途中の福山駅(広島県福山市)では、駅コンコースでの特産品販売、ボランティアガイドによる福山城の紹介が、列車の停車時間中に行われています(福山城は駅のすぐ隣にある)。

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「銀河」のクシェット(2020年12月5日、恵 知仁撮影)。

 これらはJR西日本が地域と連携して行っている取り組み。特徴的で注目度の高い列車「銀河」が沿線の魅力を伝えることで、乗客があらためてその地域へ訪れるきっかけになればと、JR西日本の担当者は話します。コロナ禍がなければ、フリースペースで沿線の伝統芸能の披露、乗客と地域の人たちの交流なども考えていたそうです。

 また、上り列車の乗客に対し“おもてなし”が行われる柳井駅(山口県柳井市)では、新幹線が通っていないことから、「銀河」停車をPRのチャンスとして期待しているとのこと。和歌山県では、この「銀河」を誘致する動きも出ています。

 JR西日本の観光列車や豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス瑞風」でも同様の取り組みが行われていますが、そうしたなか新たに加わった、昼寝もでき寝台料金不要でお手軽な「銀河」。そんな「鉄道旅行の魅力」がどう地域を元気にしていくか、今後の取り組みが注目されます。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. 寝台とか夜行とか言うと「採算が取れない」という勢力がシュバってくるけど、これで不採算だというならJR西日本は何をもって収益を上げているのだろうか。