【懐かしの私鉄写真】営団地下鉄日比谷線全通の日
営団地下鉄(現・東京メトロ)日比谷線は1964(昭和39)年8月29日に東銀座~霞ヶ関間が開業し、北千住~中目黒間が全通。同日より東急電鉄東横線との相互直通運転を開始しました。今回は、この日に中目黒駅で撮影したカットを中心にご覧いただきます。
この記事の目次
・日比谷線は営団で初めて尽くし
・中抜けの東銀座~霞ヶ関間開業で全通
・離れ小島の霞ヶ関~恵比寿間 車両はどこから入れる
【画像枚数】全13枚
日比谷線は営団で初めて尽くし
地下鉄日比谷線は帝都高速度交通営団(現在の東京地下鉄、通称:東京メトロ)で3番目の路線として、1961(昭和36)年3月28日に南千住~仲御徒町間が開業しました。それまでの2路線(銀座線、丸ノ内線)が第三軌条集電、1435mmゲージだったのに対し、架線集電、1067mmゲージを採用し、さらに路線の両端では東武鉄道、東京急行電鉄と接続して相互直通運転を行うという、営団地下鉄としては初めて尽くしの路線となりました。ただし、架線集電と私鉄との相互直通運転については、1960(昭和35)年12月4日に押上~浅草橋間が開業した都営地下鉄1号線(現在の浅草線)が日本初となります。
中抜けの東銀座~霞ヶ関間開業で全通
以後、路線は小刻みに延長され、
・1962(昭和37)年5月31日 北千住~南千住間、仲御徒町~人形町間開業、東武鉄道伊勢崎線との相互直通運転開始
・1963(昭和38)年2月28日 人形町~東銀座間開業
1964(昭和39)年になると全通に向けてのピッチが上がり、3月25日に霞ヶ関~恵比寿間、7月22日に恵比寿~中目黒間が開業します。中抜けになっていた東銀座~霞ヶ関間が8月29日に開業となって日比谷線は全通し、同日から東急電鉄東横線との相互直通運転も開始されました。
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Writer: 楠居利彦(鉄道ライター)
1946年、東京生まれ。中央線の沿線で育ったので、鉄道は複線で電化され、長編成の電車が頻繁に走るものと認識している。鉄道誌の創刊に関わり、車両データ本の編集を担当した。趣味は鉄道模型製作。