全国初! 自治体がJR西日本の「株主優待」をプレゼント!? 市が「行動する株主」に変わった背景とは

亀岡市(京都府)が、JR西日本の株主優待を抽選でプレゼントする取り組みを始めます。

市民に還元

 亀岡市(京都府)は2025年8月18日、JR西日本の株式取得により得られた株主優待を抽選でプレゼントすると発表しました。このような取り組みは全国初といいます。

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亀岡市を走るJR嵯峨野線(画像:写真AC)

 同市は2025年2月から3月にかけて、関西で初めて、JR西日本の株式を約1億円規模で取得しました。

 市が株式取得をした背景には、JR山陰本線(嵯峨野線)の減便があります。JR京都駅から亀岡駅までは嵯峨野線で約20分というアクセスの良さですが、市によると2022年3月に行われた日中時間帯の減便が現在も継続しており、市民は不便な生活を強いられているといいます。

 そこで、単に要望を続けるだけでなく、市が「行動する株主」という能動的な立場を選択し、JR西日本との建設的な対話に臨むといいます。

 一方で、JR西日本の株主には株主優待が用意されています。今回は、市がこの株主優待を市民に還元します。市によると、自治体が株式で得た株主優待を市民に直接還元する取り組みは、全国初の事業モデルといいます。

 具体的には、JR西日本線の運賃・料金5割引券、京都鉄道博物館の入館割引券、系列ホテルの宿泊優待券など、総数120枚です。

 対象は、亀岡市民かつ市役所に優待券を取りに来られる人です。応募は、9月1日から30日まで、インターネットや郵便はがきで受け付けます。

【画像】JR西日本「株主優待」の内容

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