【空から撮った鉄道】静岡と清水を結ぶ市民の足 静岡鉄道静岡清水線

静岡鉄道静岡清水線は静岡市と清水市を結び、2両編成の通勤タイプの電車が行ったり来たりします。静岡市周辺を飛ぶときはいつも静岡鉄道に出会ってきました。また最近は車両も変わりましたね。2016年11月撮影をメインに、新車両のカットも合わせて紹介します。

この記事の目次

・ほかの空撮業務と抱き合わせで静岡清水線の空撮を
・ステンレス車はある種の迷彩塗装
・新幹線との一瞬の出会い
・「長沼車庫」 そして新静岡へ

【画像枚数】全20枚

ほかの空撮業務と抱き合わせで静岡清水線の空撮を

 静岡鉄道静岡清水線は、県庁所在地の静岡市中心部の新静岡駅を起点に、清水市内の新清水駅まで結んでいます。都市間輸送に特化し、2両編成の電車は通勤タイプ。全線複線で、日中でも10分間隔で運行します。静岡鉄道はその昔、静岡市内線、清水市内線、駿遠線、秋葉線といった路線もありましたが、これらの路線は廃止され、現在は静岡清水線のみとなりました。

 静岡清水線は全長11kmです。路線としてはさほど長いわけではなく、JR東海道本線と並走する形で路線があり、新静岡駅と新清水駅はJRの駅と若干離れたところに位置しています。上空から見ると、微妙に東海道本線と離れながらも、ほぼ同じラインをなぞって静岡市内と清水市内を結んでいるのが見て取れます。JRとは微妙な距離を保っていますね。

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西側から撮影した清水の街並み。静岡鉄道の新清水駅は画面中央からやや右に、JRの清水駅は画面左上に見え、若干離れているのがわかる。画面右下では1000形が新静岡方面へ向かう(2016年11月21日、吉永陽一撮影)。

 静岡清水線の空撮は、毎年秋~冬にかけて静岡県内を空撮する業務があるため、それと抱き合わせて何度かやっています。今回は一気に11kmの全線を空撮した2016年11月21日をメインに紹介しましょう。

ステンレス車はある種の迷彩塗装

 この日は新しいカメラ(ニコンD500)を導入して初の空撮日でした。実機テストは既に終わっているので、撮影そのものは問題ありません。富士山が隠れるあいにくの曇天であったものの、鉄道を撮るには影がでないから好都合です。さらに都合の良いことに、風の影響だったか忘れましたが、かなり早くに清水市内へ到着しました。抱き合わせで行うもう一つの空撮は時間指定のため、15分ほど余裕があります。ボーッと旋回して待機するのはもったいないから静岡鉄道でも撮ろうかと、新清水駅から開始しました。

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18m車体で2両編成の1000形が停車する3面2線の新清水駅。余裕がないほどホームは短い(2016年11月21日、吉永陽一撮影)。

 清水市内と静岡市内はもう何度も空撮しているため、だいたいの位置関係は頭に入っています。新清水駅はJR清水駅よりも南に位置し、巴川のすぐ東側にあります。2両分のホームのために駅は小規模で、周囲は中小ビルが立ち並ぶから、駅が街の中に同化しそうな雰囲気でした。電車は東急7200系に似た側面を持つステンレス車の1000形で、曇天だと車体がくすんで地面と同化しやすいです。幸いにも屋根部がライトグレーであったため、見失わずにすみました。上空からだと、天候状態によっては車両と地面の色味が似て、肉眼だと見失うこともあるのです。ステンレス車はある種の迷彩塗装みたいなものですね(笑)。

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新清水駅を出発後に巴川を渡る1000形。ここから東海道本線と並走する(2016年11月21日、吉永陽一撮影)。

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Writer: 吉永陽一(写真作家)

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。

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