すべて傾いている東海道新幹線の列車 なぜなのか?

東海道新幹線の営業列車は、すべて自分から傾いています。その目的は、よい乗り心地を保ち、より速く走るため。矛盾のように思えますが、理にかなったものです。ただ実感するのは難しいかもしれません。

実感は難しい「神業」か?

 しかしこの「1度」という傾き、乗って実感するのは難しいかもしれません。カーブではそもそも車体が内側へ傾くよう線路自体が造られているところ、加えて車体を傾ける形になるためです。

 300km/h近い速度で走行しながら、カーブへ進入するとき、16両編成の先頭から順番に車体を傾けていき、また順番に車体を元に戻していくという神業のような動きが、ひそかに行われています。

Large 20210407 01
台車と車体のあいだにある空気バネを膨らませることで車体傾斜を実現(恵 知仁撮影)。

 ちなみに、JR東海が2016年に鳥飼車両基地(大阪府摂津市)で行った親子向けツアーで、平坦な場所へ停車したN700系で車体傾斜を体験するイベントを実施し、その取材をしたことがあるのですが、「1度の傾き」、そこでは明らかに分かりました。

 また山陽新幹線では、カーブが原則として半径4000m以上とゆるいため、車体傾斜装置を使わずとも、乗り心地を保ったまま、そのカーブを300km/hで通過可能。そのため山陽・九州新幹線「みずほ」「さくら」などに使われる薄水色のN700系には、車体傾斜装置は搭載されていません。

 なお車体傾斜装置は、東北・北海道新幹線「はやぶさ」などに使われるE5系とH5系、秋田新幹線「こまち」のE6系も搭載しており、車体を最大で1.5度傾け、半径4000mのカーブを320km/hで、乗り心地を保ったまま通過できます。

【了】

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 車体を傾ける列車はクモハ591、381系(共に振り子式)から始まって、E353系までいます。理由はもちろん急カーブです。

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス