東海道新幹線、聞いてはいけない車内放送 「運転室に行け」?

【動画あり】東海道新幹線には、普段から行われているものの、「聞いてはいけない車内放送」があります。先日、大勢の親子たちを乗せて特別に運転された「回送8660号」で、それを聞いてきました。

新大阪駅発、回送8660号

 回送列車に乗った経験のある人、鉄道関係者でもない限り、なかなかいないでしょう。列車で寝ていて気がついたら車庫にいた、という経験を持つ人はいるかもしれませんが。

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乗ってはいけない回送列車(2015年8月、恵 知仁撮影)。

 2016年7月30日(土)、東海道新幹線の回送列車が、大勢の乗客とともに新大阪駅を発車するという珍しい出来事がありました。車掌により、次のような車内放送も行われています。

「この列車は回送8660号、鳥飼車両基地行きです」

 この日、JR東海は東海道新幹線に4か所ある車両基地のひとつ、鳥飼車両基地(大阪府摂津市)を「東海道新幹線のおしごとを学ぼう」ツアー参加者らへ公開。その参加者たちが、新大阪駅から鳥飼車両基地まで約10分、回送列車に乗って移動したのです。東海道新幹線の車両基地は大井(東京都品川区)、三島(静岡県三島市)、日比津(愛知県名古屋市)、そして鳥飼にあり、鳥飼車両基地の一般公開はこのときが初になります。

 さて、東海道新幹線の回送列車に「乗客へ向けた専用の車内放送」があること、知っている人はやはり少ないでしょう。

 先に書いた「この列車は回送8660号、鳥飼車両基地行きです」は、「車両基地公開」という“特別なイベント”にあたって車掌が行ったものですが、そうではなく、毎日走っている回送列車で普段から、しかも乗客に向けて行われている車内放送があるのです。

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コメント

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6件のコメント

  1. 本放送の前の信号音は「不審者が侵入しました」の信号パターンですよ.
    運転席の方に移動させないと,運行が止まることがあるのです.

  2. これさ例えばつばさやこまちだと運転席にたどり着けない場合があるけど
    そんときは諦めるのかな?

  3. 昔名鉄のパノラマカーで最後尾の展望席を逆向きにしてて爆睡。
    気付いたら終点の犬山を逆方向に出発する所で、折返しかな?と思ったら、まさかのポイントを転線して犬山車庫に向かったのを思い出した。

  4. あるある。
    昔、能登半島から金沢行きの50系客車の鈍行列車で爆睡。金沢駅を寝過ごして、金沢運転所で車掌に起こされて慌ててデッキに出たけどホームが無い(-.-;)y-~~~
    折しもフェーン現象で40度超えの猛暑の中、金沢駅まで線路脇を歩き、金沢駅のホームの先端から登って生還した事が。

    1981年夏の思い出

  5. もう何十年も前のことだけど、都営新宿線で寝てしまい
    乗務員に起こされたのが笹塚の折り返し用引き込み線。
    折り返すまで20分くらいの静かな車内と
    折り返してドアが開いたときに
    始発を待つ人たちの視線が気まずかったな。

  6. 面白いね。😄