フライトレーダー公式も「最古のジャンボ」と評する! ロールス・ロイス印の747とは
昭和?平成?にタイムスリップできそうな見た目…
1980年にキャセイ・パシフィックでデビュー
航空機追跡サイト「フライトレーダー24」の公式Twitterが、2021年5月19日(水)、航空機エンジンなどを手掛けるロールス・ロイス社が保有する航空機「N787RR」のフライトについての航路画像を投稿。それとともに「この機の機齢は41年で、いまフライトしているボーイング747のなかでも、もっとも古いものです」といった趣旨のコメントをしています。
この「N787RR」は、ロールス・ロイスが空中でエンジンテストを実施する目的で使用されている「テストベッド機」です。型式は「クラシックジャンボ」とも呼ばれる747-200B。この機は、1980(昭和55)年に香港のキャセイ・パシフィック航空でデビューし、複数の航空会社を渡り歩いたあと、2005(平成17)年から、ロールス・ロイス社で使用されています。
かつては世界の航空機市場を席巻したものの、2021年現在、徐々にその機数を減らしつつある「ジャンボジェット」ことボーイング747シリーズは、いくつかのサブタイプに分けることができます。
747-200Bをはじめとする「クラシックジャンボ」は、おもに1970年代から1990年代にかけ世界の航空会社で活躍した初期タイプで、2階席が後進タイプと比べて短いのが特徴です(2階席延長型の747-300除く)。
「クラシックジャンボ」から始まった747シリーズは、1989(昭和63)年に二人乗務を可能にしたベストセラータイプの747-400をデビューさせ、ついで2010(平成22)年に最終タイプとなった747-8をデビューさせました。そして2021年現在、世界の空で飛んでいる747シリーズは、これらの後期派生型の2タイプが多数となっています。
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