車の芳香剤「クリップ型」なぜ人気 背景にある車の変化と「わかりやすさ」

クルマの変化も影響か?

――ファブリーズは家庭用のイメージがありますが、クルマ用に展開するのはなぜでしょうか?

 もともとファブリーズは、洗いにくい布用アイテムの消臭・除菌ケアをする布用スプレーから始まったブランドですが、「爽やかな空気を提供する」という使命を果たすために、多様化する消費者ニーズにお応えしながら様々なラインナップを展開してきました。クルマ用のシリーズもその一環です。

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 オートバックスセブンもまた、エアコンの風で消臭・芳香効果がいき渡るのは画期的だったといい、加えて「テレビCMなどで、それをわかりやすく示したP&Gさんのプロモーションも素晴らしかったと思います。ファブリーズが“家だけ”“服だけ”じゃないことを示したといえるでしょう」と振り返りました。

 ただ、クリップ型が支持される理由は、それだけでもないようです。

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クリップ型は海外でも見られる。クアラルンプールにて(画像:nizamkem/123RF)。

「最近のクルマはダッシュボードに物を置かなくなっています。セダンなら、後席の後ろのスペースに箱ティッシュなどと一緒にボトル型の芳香剤も置けますが、セダンも少なくなっています。クリップ型は場所もとらず、取り付けたことによる日焼け跡もないことから、リピーターになる方がいます」(オートバックスセブン)

 その一方で、従来のボトルタイプの芳香剤も数多く、ニーズも高いといいます。「最近はクリップ型も見た目重視になってきていますが、ボトルタイプもラインアップが広がり、ドリンクホルダーに置けるタイプなどもあります」とのことです。

【了】

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