浜名湖渡るバス路線が廃止 遠鉄バス浜名線が浜松~舞阪に短縮 湖西市は市バスのみに
路線バス乗り継ぎの旅にとって貴重な路線でした。
JR東海道線と並行するバス路線
遠鉄バスは2021年10月1日(金)に路線バスのダイヤ改正を実施し、浜松駅と湖西市役所を結ぶバス路線「浜名線」の運行区間を浜松~馬郡車庫(舞阪駅南口付近に位置)に縮小すると発表しています。
このバス路線はJR東海道線とほぼ並行し、浜松駅から高塚・舞阪・弁天島・新居町・鷲津の5駅を経由して湖西市役所まで結んでいます。途中で浜名湖を渡る珍しい路線でしたが、利用者の減少などにより運行本数が年々減少。現在は1日3往復のみとなっていました。
遠鉄バスの湖西市からの撤退により、湖西市内を走る一般路線バスは公営バスのみとなります。湖西市はコミュニティバス「こーちゃんバス」を7路線、ならびにデマンドタクシーを2地区運行し、鉄道駅や公共施設などへの交通手段を確保しています。
この「こーちゃんバス」のうち白須賀新居鷲津線の朝1便は「通学便」として、西浜名橋を渡り、市境付近の新弁天バス停まで向かいます。これが浜名湖を渡る唯一の一般路線バスとなります。
遠鉄バスは同年3月のダイヤ改正でも長距離路線の区間短縮を行っており、浜松駅から国道150号を東進して天竜川を渡り、掛川市の横須賀までを結ぶ路線を、磐田市の福田車庫までに変更しています。
【了】
※一部修正しました(9月11日19時10分)。
宮脇俊三が「東京—大阪・国鉄のない旅」でスケジュールに苦労した箇所でしたね。
当時は、遠鉄バスの路線が、浜松から鷲津乗り継ぎでこの記事のバスの終点よりさらに先の大知波入口までつながり、そこで豊橋行きの豊橋鉄道バスに乗り継げたのでした。
重箱の隅を突くようで恐縮ですが、タイトルは浜松~馬郡車庫間に短縮とした方が適切かと思います。
紛らわしいのですが、JR舞阪駅は浜松市西区馬郡町にあり、遠鉄バスは浜松市の舞阪地区(西区舞阪町)からも実質撤退となりました。
(馬郡~馬郡車庫の1区間のみ存続、舞阪東以西は廃止)
浜松市内の廃止区間は代替コミュニティバスなどがなく、路線バス空白地帯となりました。