2時間乗っても200円! 長大すぎる阿蘇のコミュニティバス路線 峠を越え集落をつなぐ

自治体が運営するコミュニティバスの多くは、高齢者の通院や買い物、学生の通学に対応する必要最小限の規模。ところが、熊本県高森町の「高森町民バス」には所要時間が2時間を超える系統も複数存在します。しかも、どこまで乗っても片道200円です。

2時間を超える長大路線が5系統、どこまで乗っても200円

 全国の自治体で「コミュニティバス」が運行されています。その多くは、自家用車の普及が進み、利用者の減少で採算が合わなくなったバス路線を、市町村が補助金を出して維持するという経緯のもの。一般的に、病院やショッピングモール、学校、役場などを結んでいます。

Large 180802 takamori 01

拡大画像

高森町民バス草部南部線、芹口バス停そば。隘路の続く路線のなかでも特に狭い区間(沖浜貴彦撮影)

 熊本県高森町の「高森町民バス」もそのひとつ。どれも発着は町の中心部で、役場前や(南阿蘇鉄道の)高森駅、スーパーマーケットを起終点としていますので、典型的なコミュニティバスの形態といえます。おもに中心部を循環する1系統と、曜日によって運行日が決められている郊外線5系統があるのですが、高森町民バスは、この郊外地域の規模がかなり大きいのです。

 どれほどの規模なのでしょうか。高森町の面積は175平方キロメートルで、東京23区のなかでも広い大田、世田谷、足立3区を足した面積とほぼ同じです。この3区の人口は合計で200万人をはるかに超えますが、高森町の人口はわずか約6000人。つまり、それくらい広い面積に点在する集落を、ひとつひとつ拾いながらバスは走るのです。

 しかも高森町があるのは阿蘇山のふもと。役場や駅のある中心地は平坦ですが、町域は外輪山の周縁部にまで広がっており、峠を越えてやっと辿り着く集落も多く存在します。各系統の営業距離は平均して60kmにも及び、所要時間が2時間を超えるものも。にもかかわらず、運賃はどこまで乗っても大人片道200円均一というから驚きです。

この記事の画像をもっと見る(5枚)

画像ギャラリー

  • Thumbnail 180802 takamori 03
  • Thumbnail 180802 takamori 04
  • Thumbnail 180802 takamori 05
  • Thumbnail 180802 takamori 01
  • Thumbnail 180802 takamori 02

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. いっそ全国すべての自治体コミュニティーバスを網羅的に紹介するサイトを乗り物ニュース社で立ち上げてみるのはどうでしょうか。