独ティッセンクルップ 次世代潜水艦「U212CD級」建造用の造船所を新設へ

2023年から潜水艦建造をスタートする予定。

ドイツだけでなくノルウェーの潜水艦も

 ドイツの造船会社、ティッセンクルップ海洋システムズは2021年9月16日、同国北部の港町キールにおいて、潜水艦を建造する新たな造船所の起工式を行ったと発表しました。

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ドイツ北部の港町キールで行われた新造船所の起工式の様子。キール市長やドイツ経済大臣らも参加して行われた(画像:ティッセンクルップ海洋システムズ)。

 これはドイツ海軍の次世代潜水艦であるU212CD級のための専用造船所で、2023年から建造を開始する予定とのこと。すでに同社は2021年7月に、ドイツ政府と2隻、ノルウェー政府と4隻、計6隻のU212CD級を建造し、引き渡す契約を結んでいます。

 建造される新潜水艦は、ノルウェー海軍には早ければ2029年に最初の艦が引き渡される予定で、ドイツ海軍への1番艦の引き渡しは2032年を予定しており、ティッセンクルップ海洋システムズの説明では最終艦は2034年に納入する計画だといいます。

 ドイツ連邦軍の発表によると、新たに建造されるU212CD級潜水艦の主要緒元は全長約73m、幅約10m、全高約13m、排水量は約2500tとのこと。

 なお、ティッセンクルップ海洋システムズは今回の潜水艦建造プロジェクトに約2億5000万ユーロ(1ユーロ130円換算で約325億円)を投資しており、今回の新造船所の建設もその一環とのことです。

【了】

【写真】次世代潜水艦U212CD級の様々なアングル

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