豪雪地帯の素掘りトンネル大改良 すれ違い困難→拡幅され見違える姿に 国道459号

「シゴク(459)」困難な国道とも言われます。

素掘りトンネル連続区間のひとつを改良

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改良前の文月トンネル。素掘りのトンネルだった(画像:新潟県)。

 国道では珍しい、いわゆる素掘りのトンネルが大改良です。新潟県が阿賀町で進めていた国道459号「文月トンネル」の拡幅工事が、2021年9月に完了しました。

 国道459号は日本海側の新潟市から太平洋側の福島県浪江町までを横断する道路で、阿賀町内では阿賀野川とJR磐越西線に並行します。町内には、旧月の名前が付く橋やトンネル、スノーシェッドなどの構造物が連なる通称「十二月区間」があり、トンネル断面の岩肌が露出した素掘りのトンネルも連続。幅が狭く線形不良、見通しが悪い区間も多々あるといいます。

 そのなかで幅が最も狭く、もっとも改良効果が認めるトンネルとして新潟県は文月トンネルを選定し、2020年5月から改良工事に着手。岩盤を削って拡幅し、近代的な楕円形のトンネルになりました。

 幅5m未満ですれ違いも困難だったトンネル断面は、車道部6.5m、全体で8.0mまで拡がったということです。

 今回の改良は、冬季の中断期間を除き、計8か月におよぶ全面通行止めを経て完了しました。今後はスノーシェッド、ロックシェッドの改良も行われます。

 新潟県は「これからも道路を利用される皆様の安全安心の確保に向けて、着実に道路整備を進めてまいりますので、引き続き道路事業へのご理解・ご協力を何卒よろしくお願いします」としています。

【了】

【同じトンネル!?】改良後の姿&改良工事の様子(写真)

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