“酷道”289号「八十里越」開通見通し立つ 福島~新潟 甲子峠に続き分断解消へ
歴史の舞台となった峠、ついに車道ができます。
八里が八十里に感じられた峠道
国土交通省 北陸地方整備局は2021年4月27日(火)、新潟県三条市と福島県只見町をつなぐ国道289号「八十里越」について、「今後5か年程度での全線開通を目指す」との目標を新規に公表しました。
八十里越は、国道289号(新潟市~福島県いわき市)のうち、地図上で途切れた車両通行不能区間を解消する約20.8kmの事業。14のトンネル、16の橋からなる約20kmの新道を建設し、日本有数の豪雪地帯にあって冬季に通行が確保されるルートを形成する目的です。
車両通行不能区間として残る八十里越(国道の「現道」。実際にはけもの道の様相)は、明治後期まで、越後と会津を結ぶ重要な街道でした。名前の由来は、八里の道のりが、あまりの険しさに八十里にも感じられるから、といった説があります。幕末の戊辰戦争では長岡藩の河合継之助が、ここを通って会津に逃れました。
八十里越の事業化は1986(昭和61)年のことで、およそ40年越しの開通となる見込みです。ちなみに、国道289号には福島県内の甲子峠(福島県下郷町~西郷村)にも車両通行不能区間がありましたが、2008(平成20)年に車道が開通しています。こちらも事業着手から40年以上かかりました。
【了】
それでも5年か…
まあ地域が地域だからなー