60余年も不変の「新車」!? ロシアの荒野を駆けるプロ機「UAZ(ワズ)」に乗ってみた

「UAZ2206」に乗ってみた!

 UAZ2206に乗ってみました。車高の高さと幅から、写真で見る印象よりかなり大きいと感じながら、運転席に乗り込むと、鉄板剥き出しにクロス張りの簡素なインテリアが目に飛び込んできます。現代のクルマに慣れた目にはとても新鮮な眺めです。

 エンジンをかけると、運転席と助手席の間のカバー下にあるエンジンより、いかにも機械を動かしていると実感できる心地良いサウンドが聞こえてきます。極寒の中で故障した際に、車内からメンテナンスが可能なよう、こんな設計になっているそうです。

 水平に寝ているステアリングを握り、ジョイント剥き出しのシフトレバーを「ゴキッ、ゴキッ」と入れ発進すると、威勢良く走り出しました。なんとも懐かしい乗り心地。リーフスプリングが「ボワン、ボワン」と跳ねながら、路面の凹凸を乗り越えて行きます。

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UAZ2206の運転席(イシグロン撮影)。

 ノックダウン生産していたGAZの軍用車に由来するUAZは、軍はもちろんのこと、警察、救急、消防などで現在も使われている、まさに「働くクルマ」。ロシア郊外では、国道を外れると道のない荒地が多いうえ、冬にはマイナス50度になる場所がある厳しい土地。走破性が高く、壊れても自分で修理ができるUAZは、まさに“荒野のプロ機”なのです。

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