三菱重工でピカピカのロケット見てきた! H-IIAロケット45号機 12月打ち上げ

5機目のH-IIA商業打ち上げ インマルサット社は初

 H-IIAロケットの商用打上げは、2020年7月20日打上げの42号機以来で、通算5機目となります。ただ、インマルサット社は衛星通信を提供する企業として継続した打ち上げを行っているものの、これまで日本のロケットを使用したことはなく、今回のH-IIAロケット45号機での打ち上げが初となります。

 H-IIA、そして後継機のH3に向け、新たな安定顧客の開拓が臨まれているところであるため、「三菱重工としても今回の打ち上げ契約は重く見ている」と、三菱重工防衛・宇宙セグメント宇宙事業部H-IIAロケット打上執行責任者の徳永 建(たつる)氏は述べていました。

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H-IIAロケットを背景にしてインタビューに答えるH-IIAロケット打上執行責任者の徳永建氏(撮影:金木利憲/東京とびもの学会)。

 前回のH-IIAロケット打ち上げは、2021年10月26日(火)の44号機であったため、それからおよそ2か月という短い間隔で次の打ち上げになります。ただ、これから種子島宇宙センターへの機体搬入や現地での組み立て、さらには予定日の天候なども関係してくることから、実際に打ち上げが成功し、インマルサット社の通信衛星が所定の軌道に投入されるまで、作業の進捗が注目されます。

【了】

【できたてホヤホヤ】三菱重工が公開 完成したばかりのH-IIAロケット45号機

Writer: 金木利憲(東京とびもの学会)

あるときは宇宙開発フリーライター、あるときは古典文学を教える大学教員。ロケット打ち上げに魅せられ、国内・海外での打ち上げ見学経験は30回に及ぶ。「液酸/液水」名義で打ち上げ見学記などの自費出版も。最近は日本の宇宙開発史の掘り起こしをしつつ、中国とインドの宇宙開発に注目している。

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