「Suica」開始から20年 どう生まれ進化した?【鉄道・今日は何の日?】

20年前の11月18日、JR東日本のICカード「Suica」がサービス開始しました。

運賃支払いの変革は21世紀とともに

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JR東日本の交通系ICカード「Suica」(2021年、大藤碩哉撮影)。

 2001年(平成13)年の11月18日。JR東日本がICカード乗車券「Suica」のサービスを開始しました。

 磁気カードよりも自動改札の通過速度を速くし、利用客の流れがよりスムーズになるのをメリットとして、JR東日本は1987(昭和62年)の発足当初からICカードシステムの開発を開始。1990年代に開発と試験を繰り返し、21世紀の幕開けとともに実用化を果たしました。

 首都圏の424駅の自動改札機などで導入。また、自動改札機の無い鶴見線や相模線、八高線などの駅でも、端末をスタンドに固定した簡易改札機を設置して対応可能としました。

 やがてSuicaは、単なる交通利用の用途にとどまらず、ショッピングにも使えるようになっていきます。2004(平成16)年3月に電子マネーの利用開始後、2006(平成18)年1月には携帯端末で使える「モバイルSuica」がサービス開始。クレジットカードを利用したチャージが可能になり、駅などでのチャージ作業が不要となりました。

 2013年3月にはJR西日本の「ICOCA」やJR東海の「TOICA」をはじめ、全国の事業者が共同して相互利用サービスを開始。Suicaも「交通系ICカード」のひとつとして、加盟する交通事業者をはじめ、全国で利用可能となりました。

 2021年3月現在、Suicaの発行枚数は8589万枚。モバイルSuicaも2016年のApple Pay導入後に発行枚数が急増し、現在は1410万枚に達しています。

 ちなみに、「Suica」の名は「Super Urban Intelligent CArd」の略語とされ、「スイスイ行けるICカード」などの意味も込められています。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. >磁気カードよりも自動改札の通過速度を速くし
    理論上はそうだとしても、実際そうかな。
    なぜか磁気券兼用の改札機に通行が集中し、
    しかも残高不足や接触不良で扉が閉まると言うこともそこそこ見受けられる。