フランスの名車「シトロエン2CV」今でも“新車”が買えるワケ パリでは観光の足に
1948年から42年にわたり生産され、フランスの国民車として人気を博した名車「シトロエン2CV」。なんと、今でも“新車”が買えます。日本でも“人生アガリの1台”として需要があるといいます。
「2CV」ってどんなクルマ?
まるでかぼちゃの馬車のような特徴的なデザインで知られるフランスの名車「シトロエン2CV」。「卵を載せても割れずに農道を走ることができる乗り心地」「こうもり傘に車輪を付けたクルマ」などといったコンセプトの国民車として、1948(昭和23)年に誕生しました。
空冷水平対向2気筒エンジン、FF(前輪駆動)、独創的なサスペンションなど、当時としては画期的かつ合理的な設計だったこのクルマは、世界中の多くの人々に愛され、1990(平成2)年に生産終了するまでの42年間で、累計380万台以上が生産されています。
あの有名なアニメ監督である宮崎 駿さんの愛車としても知られ、映画『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)では、ヒロインのクラリスが乗って登場、映画『007/ユア・アイズ・オンリー』(1981年)でも、ジェームズ・ボンドが運転して、カーチェイスを繰り広げました。
今でもパリの街を訪れると、結構な数の2CVに出会うことができます。その多くは、ボディサイドに文字が書かれており、4人フル乗車で楽しそうにゆっくり流して走っています。そう、これは、2CVを使ったパリ市街観光ツアーなのです。たとえるなら浅草や京都などの人力車みたいなものでしょうか。
ただ、これら2CVは皆、なかなか綺麗な状態でしっかりと走行しています。よほどのフルレストアを行ったのだろうかと思いきや、ほとんどが新車。なんと、今でも2CVの新車が買えるのです。
高畑さんの車
脱炭素でEV推しのEUとは思えぬが、自分ところの名車は別とか思ってるのでしょうね