「電気を運ぶ船」建造にめど 今治造船と提携 なるか「自然エネルギーの爆発的普及」
世界初の壮大なプロジェクト、現実味!
電気運搬船「Power ARK」プロトタイプ開発へ
自然エネルギーの普及、蓄電、送電の新規事業を展開する株式会社パワーエックス(PowerX、東京都港区)は2021年12月3日(金)、今治造船と資本業務提携を締結したと発表しました。10億円の資金を調達し、電気運搬船「Power ARK」のプロトタイプを共同開発するといいます。
パワーエックスは、ZOZOの取締役兼COOを退任した伊藤正裕さんが3月に設立したベンチャー企業で、同社は世界に例のない「船で電気を運ぶ」事業を展開しようとしています。洋上風力などによる電力を、海底ケーブルで送電する代わりに、コンテナ型の蓄電池に電気を貯めて需要地まで船で運ぶ、というものです。
「Power ARK」の蓄電池ユニットやシステムはパワーエックスが開発し、プロトタイプ船へ搭載。2025年末までに実現を目指すといいいます。
なお、プロトタイプ船の実証実験後に本格稼働する「Power ARK」は、小型船(220MWh程度)でも1回の航行で20万9千世帯分(一般家庭の平均電力使用量を1日あたり約10kWh程度とした場合)の電力を運搬することを想定しているそうです
パワーエックスはこの事業により、「日本の再生可能エネルギーの爆発的な普及」を目指すとのこと。「全国の活用できていない再生可能エネルギーを、この類をみない電気運搬船を日本に普及させることによって必要な都市への効率的な電力輸送実現を目指します」としています。
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