”伝説の幕開け”実は1日遅れ? 「ジャンボ」ボーイング747が就航 -1970.1.22

パンナムに続け! 東のジャンボ王国となった日本

 その後ボーイング747はパンナムはもちろん、世界中の航空会社で使用されることとなります。ここ日本でも、1970年7月1日、JAL(日本航空)が羽田~ホノルル線へ就航させました。

 その後747シリーズは、半世紀以上も生産されるベストセラー機となり、各種改良が加えられた派生型も次々デビューします。とくに航空機関士を乗せない2人乗務制を採用し、主翼端に燃費を良くするための立ち上がった板「ウイングレット」が装着された「ハイテクジャンボ」こと747-400は、700機近い生産機数を記録しています。

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パンナム向け747初号機の披露には当時の大統領夫人パット・ニクソン氏も駆けつけた(画像:White House Photo Office)。

 とくに日本は“747大国”といえるかもしれません。JALが「世界で最も747を発注した航空会社」としても知られていたほか、ANA(全日空)も同シリーズ導入。また、短距離で高頻度運航が多い日本の路線事情にあわせた「747SR」「747-400D」といったサブタイプも開発され、2社ともにこれらのタイプを国内線で使用するなど、ユニークな747の使い方をしていました。

 なお747シリーズは2022年、実質的な生産終了を迎える予定です。シリーズ累計での生産機数は1500機超。現在は旅客機での使用機数こそ大きく減ってきてはいるものの、貨物機としては世界中でまだまだ健在です。

【了】

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