初心者マーク「横向きにつける」はアリ? 貼り方に決まりはあるのか

新米の運転者が掲示する初心者マークが、横向きや斜め向きにつけられているクルマ。初心者マークはその貼り付ける位置なども法令で言及されていますが、貼り方に決まりはあるのでしょうか。

初心者マークは横向きにつけていいの?

 初心運転者標識、いわゆる「初心者マーク」は、免許取得から1年未満のドライバーが運転する場合、車両の前後に掲示することが義務付けられています。ただ、なかにはマークを横向きにしたり、斜めにしたりして掲示しているケースもありますが、よいのでしょうか。

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初心者マークをつけたクルマのイメージ(画像:写真AC)。

 結論から言えば“アリ”です。初心者マークをつける場所は、前面ガラスを除く車体の前面と後面の両方に、「地上0.4m以上1.2m以下の見やすい位置」と定められており、マークの大きさも法令で決まっていますが、つける方向に決まりはありません。

 むしろ、クルマの構造上、縦につけたくてもつけられない、という車種もあります。

 たとえば3代目プリウス(2009~2015)には、カー用品メーカーのカーメイトが専用設計の初心者マークを作っていました。法令で定める位置に吸盤タイプの初心者マークが付けられず、リアゲートがアルミのためマグネットも付かない……。このため、リアゲートのガラス面の内側もしくは外側に付けられるステッカータイプの初心者マークを用意していたのです。

 その貼り付けの見本画像は、リアゲートのガラス面の出っ張った部分から下の位置に、横向きでつけるようになっています。

 ちなみに、初心運転者はマークをつけないと違反になりますが、マークを装着した自動車に対して幅寄せや割り込みなどの行為をした場合には「初心運転者等保護義務違反」が適用されます。このように初心運転者は法令で守られています。なお、免許取得から1年以上経過してマークを付けていた場合は違反にはならないものの、「初心運転者等保護義務」は適用されません。

【了】

【「プリウス専用初心者マーク」とは? 画像で見る】

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