ミサイル巡洋艦「モスクワ」が沈没 ロシア黒海艦隊の中心的存在
火災発生の原因はミサイル攻撃なのか?
排水量1万トン超 黒海艦隊の旗艦が沈没
ロシア国営のイタルタス通信によると、2022年4月14日夜、ロシア国防省は黒海艦隊所属のミサイル巡洋艦「モスクワ」が沈没したことを明らかにしました。
国防省の説明によると、「モスクワ」は弾薬の爆発によって船体が損傷した状態で、修理するために港に向け曳航している最中、嵐によって海が荒れているなか、大波を受け安定性を失い、沈没したとのこと。
なお、4月14日の早い段階では、ロシア国防省は巡洋艦「モスクワ」で火災が発生し、弾薬が爆発したと発表する一方、乗組員は完全に避難しており、メインのミサイルシステムなどは損傷を受けておらず、火災は局所的で、同艦は浮力を保持していると明言していました。
ミサイル巡洋艦「モスクワ」は黒海艦隊の旗艦で、1982(昭和57)年12月末に竣工し、翌1983(昭和58)年に「スラヴァ」の名で運用が開始されました。その後、1990年代半ばに現在の艦名に改称しています。満載排水量は約1万1000トンで、主な攻撃兵装はP-1000対艦ミサイル16基です。
【了】
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