階段国道の“おにぎり”がなくなっている…! なぜ? 標識なければただの階段か

青森県の観光スポットとなっている「階段国道」。階段に“おにぎり”こと国道の標識が立っているという見慣れない光景が人気のポイントですが、その標識が一部、なくなっているようです。

国道界の“聖地”? 階段国道とは

 青森県の竜飛崎近くにある「階段国道」。“おにぎり”こと国道の標識が、生活道路の階段に立っているという珍しさから、青森県の代表的な観光スポットのひとつになっていますが、2022年5月現在、この標識の一部がなくなっている、との報告がSNSなどで見られます。

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階段国道。2022年5月現在、左の国道標識が撤去されている(乗りものニュース編集部撮影)。

「階段国道」は、青森県弘前市から外ヶ浜町(旧・三厩〈みんまや〉村)に至る国道339号の一部で、竜飛岬の丘の上から、海沿いの漁港に通じる388.2mの区間を指します。標識は階段の上(丘の上)と下(漁港側)、そして中腹にそれぞれ立っていますが、なくなっているのは下の標識です。

 Google mapのスポットの口コミには、標識がなくなったことで「入口がわかりづらい」との声が見られます。この漁港側の階段入口は、標識がなければ村落の生活道路の階段としか思えないでしょう。

 階段国道を管理する青森県道路課に確認したところ、撤去したのは事実だそうで、「風化で折れてしまったため、付けなおします」とのこと。5月26日時点で新しい標識を発注済みであり、届き次第、再設置するとしています。

 標識はこれまでも更新してきたといいますが、現地は極めて風の強いところ。しかも塩分を含んだ海風なので、構造物に与える影響は予想以上に大きいのかもしれません。

 ちなみに、この階段が「国道」に指定されたのは1974(昭和49)年のこと。階段は、坂の中腹にあった中学校や、上にあった小学校の通学に利用されていたといいます。道路整備の計画があったために国道へ指定されたものの、高低差が大きく改良に手がつかないまま、「階段国道」として有名になり、観光地として整備され現在に至ります。

【了】

【地図】階段国道の位置 「階段村道」も!?

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コメント

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1件のコメント

  1. 3度の大火事で民家が無くなって、更地になってしまった。家の間の小路を歩くという体験はもうできない。冬季閉鎖期間も長く不定期。以前は冬も歩けたのに。随分とつまらなう場所になってしまったよ。