「トイレカー」どれだけありがたいか…消防団員の救世主に 様々な現場で需要増の背景
国交省じゃ入札で原則化 トイレカーが各方面で注目のワケ
東京消防庁のトイレカーが女性専用の更衣室兼個室も備えているように、導入の背景には、女性の消防職員や消防団員の増加があります。消防の現場に限らず、女性の活躍の場が広がることで、仮設トイレ(トイレカー)はますます市場拡大が見込まれます。
代表的なのが建設の現場です。国土交通省も、女性にも働きやすい建設現場、男女ともに働きやすい環境を目指す取り組みを推進していて、入札の際にも、女性が快適に使える仮設トイレの導入を原則化しているそうです。
国土交通省はこのトイレのことを「快適トイレ」と称し、様々な条件を課しています。例えば、臭い逆流防止機能、容易に開かない施錠機能、周囲からトイレの入口が直接見えない工夫、サニタリーボックス、鏡付きの洗面台など。さらに推奨する仕様、付属品として、擬音装置やフィッティングボードなども挙げられています。
さらに、災害に備え自治体でもトイレカーを導入するケースが増えています。ここでも、一般的な仮設トイレに比べ臭いも少なく清潔で、鏡や洗面台などもあることから、特に女性から多くの支持を集めているようです。
この動きに呼応するかのように、ホテル並みに豪華なトイレカーも登場しています。ウォシュレットにベビーチェアー、洗面所、さらにエアコンまで装備したものが、ドラマのロケ現場などでも活用されています。これからもますます需要拡大が見込まれるトイレカー、その進化に注目です。
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