北大阪急行の延伸部「箕面船場阪大前駅」ホームに初潜入! 見どころは「トンネル見比べ」!?

「箕面船場阪大前駅」は「上下線で楽しめる」地下駅!?

 公開された箕面船場阪大前駅は、1本の島式ホームを2本の線路で挟むシンプルな構造ですが、ホームは端から端まで同じ幅が確保され、よくありがちな「ホーム端ほど狭くなる」といった圧迫感はありません。

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増備される北大阪急行の9000形電車(画像:北大阪急行)。

 まず目に付いたのが、「異なる形式で掘られたトンネル」の違いがよく分かるという点です。千里中央~箕面船場阪大前間はシールド工法で、駅構内を含む地上部までの区間は、地上から地面を掘って地下構造物を構築する開削トンネルで作られています。

 なので、ホームから千里中央側を見ると丸い断面のトンネルが先へ続いていますが、反対側の箕面萱野側は、駅構内と同じ四角い断面が続いています。同じ駅でも、上下線のホームで「トンネルの奥から電車がやって来る風景」がずいぶん違う見た目なわけです。開業後に見比べてみるのが楽しみです。

 線路に降りてトンネルの奥を見通すと、カーブの先まで枕木や線路、第三軌条(車両へ電気を取り入れるためのレール)が伸びており、今にも電車がやって来そうな雰囲気でした。

 ふと線路から上のほうを見ると、天井の一部が四角く開口していて、地下駅なのに日光が差し込んでいます。「まさか、吹き抜け構造!?」と思ったのですが、担当者によるとこの穴は、軌道上や駅施設に資材や機械を搬入するための、一時的なものだとか。

 駅構内はまだコンクリート打ちっぱなしの状態でしたが、今後はさらに内装工事が進められ、自然の温かみとモダンな雰囲気が漂う駅になる予定です。

 箕面船場阪大前駅ができる箕面船場地区は、繊維卸商の街として発展してきました。そこへ、新駅開業に伴い大阪大学箕面キャンパスなどが移転。さらに図書館、劇場、生涯学習センターなども誕生し、将来的には箕面市立病院の移転なども予定されています。駅コンセプトは『「繊維のまち」と「新しいまち」その玄関口となる駅』。これはホーム外壁の意匠にも反映される予定です。

 もう1つの新駅、箕面萱野駅も現在建設が進められています。こちらのコンセプトは『緑豊かな「箕面の自然」と調和し、新たな出発点となる駅』。バスターミナルやその上空を使った駅ビル、タクシー乗り場などが作られる予定です。

【了】

【初公開!箕面船場阪大前駅の内部の様子】

Writer: 鶴原早恵子(鉄道好きライター)

大人になってから急に鉄道が好きになったフリーライター。地元・京都中心に、時間ができればあちこち乗り&撮りに行きます。駅で行き交う列車や人を眺めているだけで元気が出てくる。ローカル路線、海が見える路線・駅、駅カフェが好き。

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