名称は「黒部宇奈月キャニオンルート」 黒部ダムへの関電専用線“旅客化” 高熱隧道通ります!
歴史と地理のスーパーアトラクションや!
黒部ダムへの新観光ルート いよいよ
富山県は2022年9月27日(木)、立山黒部アルペンルートと黒部峡谷を結ぶ新観光ルートの名称を、公募された7000件を超える案のなかから「黒部宇奈月キャニオンルート」に決定したと発表しました。
このルートは、黒部峡谷鉄道の終点「欅平」と、黒部ダムを結ぶ約18kmの鉄道線を旅客化するもの。トロッコなどを乗り継ぎ、電源開発の歴史などを体感できるそうです。
このルートは関西電力関係者が利用する線路ですが、富山県と関電が2018年10月に「黒部ルートの一般開放・旅行商品化に関する協定」を締結、安全対策工事を進め一般解放することとなりました。
欅平からは、工事用トロッコと竪坑エレベーターで上部まで移動。そこから蓄電池機関車に乗り、小説でも有名な「高熱隧道」を通過します。掘削時に岩盤の温度が160度を超え、ダイナマイトの自然発火などで工事が難航したところ。現在も約40度あり列車内でも硫黄臭や熱気が感じられるといいます。
その後は黒四発電所の建設に必要な資機材を運搬する昇降式の鉄道「インクライン」に乗ります。長さ815m、斜度34度の急傾斜を20分かけて昇降する世界でも例のないものだったそうです。
一般開放は2024年度からの予定。富山県は、「日本有数のV字峡である『黒部峡谷』と世界的な山岳景観を誇る『立山黒部アルペンルート』を結ぶ新たな観光ルートが形成されます」としています。
【了】
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