「プラチナチケットがぁ~!」台風で散った観艦式 でも後悔はない! 自衛官妻の思い

旧海軍から受け継がれた船乗りとしての矜持

 海外の艦艇も招いて開催される式典の中止には一部から批判の声もあったようですが、私はこの決断を支持したいのです。なぜなら、観艦式を中止させた「張本人」である台風19号は、各地に被害を及ぼしたことで、結果、自衛隊は災害派遣に出動しています。

 海上自衛隊には、旧海軍から伝わる「スマートで 目先が利いて 几帳面 負けじ魂 これぞ艦乗り」という言葉があります。難しい状況の中でも目先を利かせて適切な判断が下せること、式典の開催よりも国民を救う方に注力してくれたことを私は誇りに思うのです。

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海上自衛隊による体験航海の様子(柘植優介撮影)。

 それから3年。今年(2022年)は海上自衛隊創設70周年記念ということで、令和4年度国際観艦式が開催される予定です。観艦式自体はコロナ禍のため無観客での実施となりますが、10月29日(土)から11月13日(日)までを「フリートウィーク」と称し、各地でパレードや艦艇の一般公開などが予定されています。

 各地の港ではイベントが盛りだくさんなので、ぜひ公式WEBサイトで詳細を確認し、足を運んでみてください。

【了】

【マンガを読む】令和元年度自衛隊観艦式のこと

Writer: たいらさおり(漫画家/デザイナー)

漫画家・デザイナー。夫のやこさん、娘のみーちゃんと暮らすのんきなオタク。海自にはまってからあれよあれよと人生が変わってしまった。著書「海自オタがうっかり『中の人』と結婚した件。(秀和システム)」「北海道民のオキテ(KADOKAWA中経出版)」各シリーズ発売中。

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