姿現した! イギリス次世代フリゲート1番艦「グラスゴー」艤装のため川下り
2番艦は「カーディフ」、3番艦は「ベルファスト」の予定。
新型「グラスゴー」就役は2020年代半ばの予定
BAEシステムズ・マリタイムは2022年12月1日、次世代フリゲートの1番艦「グラスゴー」が艤装や公試などを行うために造船所から引き出され、浮きドックで艤装用桟橋まで移送されたと発表。12月3日には進水に成功したことを明らかにしました。
「グラスゴー」の建造は、艦名に由来するスコットランド最大の都市、グラスゴー市内にあるBAE傘下のゴーヴァン造船所で行われており、そこでの作業を終えたため、このたび造船所の前を流れるクライド川を下って、同じくグラスゴー市内の離れた場所(スコッツタウン地区)にあるBAEシステムズ・ヤーロウ造船所に移されたそうです。
同艦は「タイプ26」と呼ばれる新設計のフリゲートで、一番艦の艦名から「グラスゴー級」とも呼ばれます。満載排水量は約8000トン、全長約150mで全幅は20.75m、主機関はCODLOG方式と呼ばれるディーゼル・エレクトリックとガスタービンの混合推進で、最大26ノット(約48.15km/h)の速力を発揮します。
主兵装は62口径5インチ(127mm)単装速射砲1門、30mm機関砲2基、個艦防空用20mmバルカン砲(CIWS)2基、3連装短魚雷発射管などで、このほかに対空ミサイルや対艦ミサイルを発射できるVLS(垂直発射装置)を複数備えています。
また船体後部にはヘリ格納庫と飛行甲板を備えており、AW159もしくはより大型のAW101艦載ヘリコプターの搭載・運用も可能です。
イギリス海軍はタイプ26フリゲートを8隻調達することを決めており、1番艦「グラスゴー」は2020年代半ばに就役する予定で、さらに2番艦「カーディフ」と3番艦「ベルファスト」もゴーヴァン造船所で起工済みです。また、このほかに準同型艦をイギリス連邦に所属するオーストラリアとカナダが取得する計画です。
【了】
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