道路も"セノハチ"越え間近「東広島・安芸バイパス」工事大詰め まもなく全通

2022年度内の全通が予定されています。

広島市東部の山越え区間を快適化

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工事が進む「東広島バイパス」の海田市工区(画像:国土交通省)。

 広島市と東広島市をむすぶ、国道2号線のバイパス道路「東広島バイパス」「安芸バイパス」の工事が進行中です。全線開通は今年度(2022年度)の予定となっています。

 東広島・安芸バイパスは、海田市から瀬野を経由し、八本松まで至る高規格道路。八本松から東は「西条バイパス」として開通済みです。

 全長17.3kmのうち、海田東IC~瀬野西ICの7.1kmが開通済み。とはいえほとんどが暫定2車線の開通で、4車線化が順次進められています。未開通なのは起点部の海田西IC~海田東IC(側道のみ開通)と、瀬野西IC~八本松ICです。

 瀬野西IC~八本松ICの約8kmの周辺は、市境の大山峠を越える急勾配地点で、並行するJR山陽本線では「瀬野八(セノハチ)」として、昔から機関車泣かせの難所として知られていました。そのため貨物列車や夜行列車は勾配を避けて南側の呉線を経由することもありました。

 道路においては広島と三原・尾道とを結ぶほぼ唯一の一般幹線道路であることから、各所でボトルネック状態となり、渋滞が多発していました。また交通量が多いにもかかわらず狭隘・急カーブ・急勾配であり、異常気象時の通行止めも発生するなどの課題を抱えていました。

 11月現在での工事進捗は、未開通区間のうち海田市工区はほぼ舗装を残すのみの完成具合に。瀬野工区でもトンネルや高架橋はほぼ完成し、切土部や舗装の工事へと移っている状況です。

 1974(昭和49)年に都市計画決定し、1993(平成5)年に着工した「セノハチ越え」バイパス道路の大事業が、いよいよ全通を迎えることとなります。

【了】

【「東広島・安芸バイパス」ルートと工事状況】

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コメント

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3件のコメント

  1. 同照交差点は大変な渋滞になるな。

  2. 49年掛けて暫定2車線で作ってくれてありがとう
    完成4車線作るにはもう50年いるね!
    岩国大竹道路と福山道路は欠片も出来てないから100年後だね!クタバレ

  3. 腐った地主が邪魔してると有名だった奴ですよね