中国2万トンクラス新造軍艦初の輸出 タイ向けドック型揚陸艦 引き渡しへ

空母「チャクリ・ナルエベト」より使えるかも。

タイ空母「チャクリ・ナルエベト」よりもデカい

 タイ海軍は2023年1月4日、中国船舶工業集団(CSSC)で建造中であった大型揚陸艦「チャン(CHANG)」(艦番号LPD792)の引き渡し式典が、上海で行われたと発表しました。

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タイ海軍の2万トン級ドック型揚陸艦「チャン」(画像:タイ海軍)。

「チャン」は中国海軍向けに設計・建造された071型揚陸艦をベースに、輸出モデルとして小改良が施されたもので、排水量は約2万トンとのこと。中国にとっては初の外国向けドック型揚陸艦になります。

 中国とタイは2019年9月9日に建造契約を締結しており、2021年12月23日に進水、2022年12月には海上公試を行う姿が公開されていました。

 引き渡し式典には、タイ海軍副長官タロンサック・シリサワット提督率いるタイ軍代表団も参列、彼の妻であるアランヤ・シリサワット女史による支綱切断も行われています。なお艦名は、タイ東部のトラート州にあるチャン島にちなんでおり、国王ラーマ10世が名付けられたそうです。

 タイ海軍では、2036年までに同種の大型揚陸艦4隻を運用可能な能力を獲得するという計画を立てており、「チャン」はその皮切りになる艦として導入されたとのこと。

「チャン」はこの後、タイへと回航され、残る艤装や訓練を終えたのち、4月に就役する予定です。

【了】

【上からの俯瞰も】タイ海軍揚陸艦「チャン」を色々な角度から

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