大型艦になぜ…フランス海軍の強襲揚陸艦「トネール」に見られる特徴と納得の理由

フランス海軍のミストラル級強襲揚陸艦、この種の大型艦艇には珍しい特徴があります。それは艦の用途上、求められる性能を実現するという意味で、実に合理的な選択といえるものでした。

日仏米豪共同演習のために強襲揚陸艦「トネール」が来日

 2021年5月9日(日)、長崎県にあるアメリカ海軍佐世保基地に、フランス海軍の強襲揚陸艦「トネール」と、同じくフリゲート「シュルクーフ」が入港しました。

Large 210514 tnr 01

拡大画像

アメリカ海軍との共同演習に臨むフランス海軍の強襲揚陸艦「トネール」、2018年1月撮影(画像:アメリカ海兵隊)。

 これは、5月11日(火)から16日(日)にかけて実施される日仏米豪共同演習「アーク(ARC) 21」に参加するための物資の補給などを目的とするものですが、この演習の目的が「敵に奪われた離島を奪還すること」であるという点に注目すると、ひときわ際立つのが「トネール」の存在感です。

ミストラル級ってどんなフネ?

「トネール」は、フランス海軍が合計3隻運用するミストラル級強襲揚陸艦の2番艦で、2007(平成19)年に就役しました。全長は約210mで、艦内には十数機から最大で約30機ものヘリコプターを搭載可能なほか、艦の運航に携わる160名の乗員のほかに最大で900名もの兵士や数十台の車両を搭載することが可能です。また艦尾付近のウェルドックには、これらを海岸へと上陸させるための輸送艇を収容することができます。

Large 210514 tnr 02

拡大画像

「トネール」艦尾のウェルドック。写真中央は揚陸艇のL-CAT(画像:アメリカ海兵隊)。

 さらに、ミストラル級は上陸部隊への指揮通信はもちろん、フランス本国やNATO各国軍とも通信することができる指揮通信区画や、戦闘で負傷した兵士を治療するための巨大な医療区画も備わっており、さらに物資の貯蔵区画も十分なスペースが確保されているため、単独でも数十日間、無補給で独立した作戦行動を行う能力を有しています。

【写真】船同士でビタ付け可能 「トネール」のウェルドック

最新記事

道路交通情報(外部サイト)

  • 「最新の交通情報はありません」

コメント

1件のコメント

  1. 列車のミストラル(季節風の名で、堀内孝雄の歌にも出てくる)は見れなかったな…牽引機関車単体には会えたけど… 

    それだけではなんなので…シュルクーフは19世紀初期の有名な体制側の海賊の名前だとか…