いわき勿来~白河の激狭国道を解消「渡瀬バイパス」全通へ 国道289号

"酷道"と言われる289号も、改良が少しずつ進んでいます。

約8kmの狭隘区間をバイパス

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狭隘区間がつづく国道289号の現道(画像:福島県)。

 福島県は2023年1月11日(水)、鮫川村で工事を進めていた国道289号「渡瀬バイパス」の最後の工区が開通し、全通を迎えると発表しました。開通日は3月4日(土)14時です。

 国道289号は新潟市を起点に、南会津町や白河市を経由していわき市までむすぶ、東北地方の東西軸として路線認定された道路。約275kmの大部分で山間部を走っており、新潟・福島県境の「八十里越」では完全分断されています。この八十里越を含め、各地でバイパス工事が進められており、その中のひとつが、渡瀬バイパスです。

 渡瀬バイパスは、JR水郡線の磐城棚倉駅とJR常磐線の勿来駅の中間あたりに位置する、鮫川村内の狭隘区間をショートカットする、全長7.4kmの道路整備事業です。現道の北側の谷間を抜けていき、国道349号と合流して、青生野地区へ到達します。

 現道はトラックが多く通行しますがすれ違い困難な区間が長く続くほか、大雨で通行止めが相次ぐなどネットワーク上の課題を抱えています。今回の全通により難所が克服され、中通り~浜通りをつなぐルートの時間短縮や安全化が図られます。 

【了】

【「渡瀬バイパス」ルートと工事状況】

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