海上自衛官の夫に豪華客船の旅を提案した結果… 鬼指令「3人家族だから“3直”だね」
豪華客船に乗り、家族でゆったりとした時間を満喫する――筆者はこんな夢を持っています。ただ、夫は海上自衛官。船乗りとしての血が騒ぐのか常に仕事が抜けないようです。
夫より伝達「見張りを厳となせ!」以上
新型コロナが猛威を奮い始めて約3年が経ちました。自粛ムードも緩和される中、国民の旅行への意欲も戻ってきました。個人的にはまだ様子を見たいところですが、そんな私(たいらさおり:漫画家/デザイナー)には夢があります。それは豪華客船での旅。
当初、新型コロナの集団感染で話題になった豪華客船ですが、やはりあの優雅な佇まいと特別な海の時間は、いつか体験してみたいものです。
とはいえ、海上自衛官である夫、やこさんにとっては豪華客船といえど単なる船。完全に乗組員目線なので、お客さま気分で乗船するという感覚がそもそもありません。しかし度重なるプレゼンにより、私の本がバカ売れしたら考えないこともないとの言質を取りました。
そんなやこさん、普段から仕事でお疲れなので、客船なら仕事から離れてゆったり過ごせるはず…と思いきや、開口一番「3人家族で船旅だから、ワッチを3直で組めるね」との言葉が。あまり信じたくないですが、我が家は豪華客船であってもワッチを組むことになりそうです。
この「ワッチ」とは航海中の当直のこと。3時間働いて6時間休むことで少しずつ時間がずれていき、時間帯の偏りなく見張りなどができるのです。しかし家族旅行でこれをやるということは、3人で同じ時間を過ごすことはないということ。せいぜいワッチ交代の申し継ぎ(申し送り)のときに会話をするぐらいなので、家族として船旅を楽しむこことは限りなくゼロになります。とうぜん、こんな過ごし方はおすすめできません。
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