「本気モード入ります」自衛官スナイパーが縁日で見せたまさかの気合 その戦果は?
海上自衛隊員でも射撃訓練は必須。そのため、ライフルを構えればその姿はスナイパー。おもちゃの銃であろうと正しい射撃姿勢をとることが可能です。でも、さすがに縁日のコルク銃でそのフォームはどうなの?
屋台で見せた訓練の成果
海上自衛隊では定期的に防火・防水訓練や射撃訓練など、あらゆる事態を想定した訓練をこなしています。特に射撃訓練に関しては陸上自衛隊のイメージが強いですが、実は海上自衛隊でも同様に銃の訓練が行われています。
聞くところによると実銃のオーラはすさまじく、教育隊での訓練の際に銃を渡されると、その責任の重みに緊張し、改めて平和を守る自衛官としての自覚を強く持つそうです。
そんな自衛隊員でないと経験できないような射撃訓練が、日常生活にまさかの衝撃をもたらしたことがありました。
私と海上自衛官の夫やこさんが、結婚する前に縁日へ出かけた時のこと。久しぶりの休暇で縁日を楽しむ彼を横目に、私が射的をやりたいと言い出したことで事態が一変しました。
私は運動こそ苦手なものの射的には少し自信があり、コルクの弾を込め、テーブルから身を乗り出し片手で撃った結果、お菓子1箱とまずまずの“戦果”を手に入れました。
それを見ていたやこさん「俺もやってみたい」と言い出します。とはいえ、彼は縁日の射的は初めての経験。店主のおっちゃんから妙にうやうやしく銃を受けとると構えます……。
ん……? 「無駄に正しい構え!?」
なんと、彼は自衛隊で慣らした「立ち撃ち」で照準を正確に狙ったのです。縁日で初めて見るスタンディングポジションの射撃姿勢。速やかに射撃体制に入れる、まさに純アタッカーの構えです。
とはいえ、弾はコルク。とうぜん全てを見事に外しましたが、やこさんはどこか満足げな様子で銃をおっちゃんに返却していました。海自オタとしては思わぬところで萌えてしまいましたが、縁日の射的に関しては私が指導教官になる必要がありそうです。
【了】
Writer: たいらさおり(漫画家/デザイナー)
漫画家・デザイナー。夫のやこさん、娘のみーちゃんと暮らすのんきなオタク。海自にはまってからあれよあれよと人生が変わってしまった。著書「海自オタがうっかり『中の人』と結婚した件。(秀和システム)」「北海道民のオキテ(KADOKAWA中経出版)」各シリーズ発売中。
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