実は凄いぞ!? 「中部空港」が国内無二の“個性的空港”だった件 「デカすぎ飛行機」相次ぎ飛来

中部空港は「珍飛行機」になぜ愛されるのか

 中部空港へ日常的に飛来する珍しい飛行機の代表例が、「ジャンボ」ことボーイング747をベースに開発された大型貨物機「ドリームリフター」。中部空港へ「ドリームリフター」が飛来するのは、中部地域で作られた787のパーツを、アメリカのシアトルにあるボーイングの工場に輸送するためです。

 また同空港へは、量産化された輸送機のなかでは世界最大級の大きさを持つ、アントノフAn-124「ルスラン」の姿を見ることも珍しくありません。そして、さらに2020年には、5月23日から6月3日にかけ、「世界最大の飛行機」と呼ばれた、世界に1機のみの飛行機An-225「ムリヤ」が新型コロナ関連の救援物資輸送において、途中給油をする目的で3度飛来しました。

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中部空港で公開されたボーイング747-400LCF「ドリームリフター」(乗りものニュース編集部撮影)。

 これは、24時間空港であることや「ルスラン」「ドリームリフター」をはじめとし、超大型機の受け入れ体制が整っていたためでしょう。なお、「ムリヤ」は2022年、ロシアによるウクライナ侵攻によって破壊されてしまった(再建計画もある)ため、このときの中部空港への飛来が、現在のところ「最後の来日」となっています。

 そのような中部空港ですが、近年でもアップデートが見られます。

 2023年2月には、名物である展望風呂が「SOLA SPA 風の湯(ソラスパ フーのゆ)」としてリニューアル。また、将来的には2本目の滑走路も作られる見通しで、その場合、「航空機の発着能力を現在の年間15万回から1.2倍の18万回」(2021年5月26日付の読売新聞オンラインなど)までキャパシティの向上が図られる予定です。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. コロナ前でも昼間は国際空港と思えない位国際線が居ない空港

    世界一暇な国際拠点空港ですよ。

    滑走路2本目要らない